オイルエレメント(フィルタ)豆知識
 オイルフィルタはエンジンをきれいに保つ。きれいなオイルはパワーアップの秘訣。

 1.オイルフィルタの交換について
フィルタが目詰まりを起こすとエンジントラブルの原因になります。オイルの汚れをろ過するのがオイルフィルタです。オイルと同様に交換時期を過ぎてそのまま使用していると、さまざまな面でエンジンへの悪影響を及ぼします。フィルタの交換時期が過ぎて、その役割を充分に果たせなくなったことをドライバに自動的に知らせる手段はほとんどありません。


 2.オイルフィルタの種類
オイルのろ過方式
オイルの流れ方
特長
製品例
 フ 
 ル 
 フ 
 ロ 
  
 タ 
 イ 
 プ 
フルフロータイプ
オイルポンプから送られてくるすべてのオイルをろ過し、エンジン本体へ圧送する。
単独での使用がほとんどのため、設置場所が省スペースですむ。
現在ガソリン車等で最も多く採用されている。
エンジンに必要な油圧を確保し、エンジンの摩擦に有害な粒子を効率よくろ過するようにろ材が設定されている。
フルフロータイプ
 コ 
 ン 
 ビ 
 ネ 
  
 シ 
 ョ 
 ン 
 タ 
 イ 
 
 フ 
 ル 
 フ 
 ロ 
  
 + 
 バ 
 イ 
 パ 
 ス 
 併 
 用 
 型 
フルフロー+バイパス併用型
オイルオンプより圧送されるオイルをフルフローフィルタとバイパスフィルタ(それぞれ別のケース)へ分流させる。フルフロー側を通ったオイルはエンジン本体へ圧送され、バイパス側を通ったオイルはオイルパンへ戻される。
このタイプはディーゼル車に多く使用されている。
バイパスフィルタは、フルフローフィルタでキャッチできないカーボン質の汚れや微粒子の除去を目的として併設される。このため、ろ材の気孔は小さくなる。
よって、フルフローフィルタよりバイパスフィルタの方が油圧の抵抗が高くなり時間をかけろ過する構造となっている。
フルフロー+バイパス併用型
 コ 
 ン 
 ビ 
 ネ 
  
 シ 
 ョ 
 ン 
型
 
コンビネーション型
コンビネーション型はフルフロー+バイパス併用型と異なりオイルポンプからのオイルを分流せず、一つのフィルタへ送りその内部で併設されているフルフローエレメントとバイパスエレメントを通過させる。ろ過後のオイルの流れはフルフロー+バイパス併用型と同じ。
他のろ過方式に比べ内部構造が複雑となるがフルフロー+バイパス併用型に比べ小スペースすむためディーゼル車で増加傾向にある。
フィルタ内のフルフローエレメントとバイパスエレメントで、それぞれの規定のろ過率を確保できるよう、内部に油圧差をつける特殊な構造を持つ。
コンビネーション型


 2.シビアコンディション
使用条件にもとづきオイルとフィルタの同時交換が理想的。過酷な条件下で車を使用している場合(シビアコンディション)は、オイルおよのフィルタを早く交換する必要があります。
 ・シビアコンディション(過酷な運転条件)
A
悪路(凸凹道、砂利道、
雪道、未舗装道路)
走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合
運転者が体に衝撃(突き上げ感)を感じる路面
石をはね上げたり、わだち等により下回りをあてたりする機会の多い路面
ほこりの多い路面
B
走行距離が多い
一年で、20、000km以上走行する場合
C
山道、登降坂路 走行距離の30%以上が次の条件に該当する場合
登り下りが多く、ブレーキの使用回数が多い
D
短距離走行の繰り返し
1回の走行が8km以下が多い場合
上記の項目のうちいずれかひとつでも該当すれば、過酷な運転状況で使用されています。
この条件では、平均交換基準の1/2で交換をすすめています。(大日本自動車工業会のすすめ)
このようなコンディションで使われている場合は全体の約70%を占めているといわれています。