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フットブレーキのメンテナンス方法

フットブレーキとは

フットブレーキとはサービスブレーキとも呼ばれ、足で踏むことが多いため、フットブレーキと呼ばれます。 フットブレーキのブレーキペダルを踏むと、踏んだ力がブレーキ本体へ送られ、自動車を停止させる力が働きます。これを制動力といいます。制動に使われるのは油圧で、ブレーキマスターシリンダーで作られます。そして、ブレーキホースやブレーキパイプなどの油圧経路を通じ、ブレーキ本体へと送られます。

ブレーキマスターシリンダーからの油圧経路は2系統に分かれており、前後2系統と、右前輪・左後輪、左前輪・右後輪のX字型2系統があります。また、ABS(アンチロックブレーキシステム)のように、4系統に分かれているものもあります。 ABSとは、急ブレーキをかけた時、路面との摩擦力が少なくなり、タイヤが回転しなくなります。これをホイールロックといいます。このままタイヤは路面を滑ってき、ハンドルで操作しても摩擦がないため滑り続けます。この危険な状態を防ぐのがABSで、ABSはコンピュータで制御し、車を安全に停車させることができます。

また、ESC(横滑り防止装置)という装置もあり、これは車が旋回している時に姿勢を安定させることができる装置です。ABSのように一般的にも使われるようになってきました。

フットブレーキの点検方法

1:ブレーキ確認

フットブレーキは、ブレーキが効くかどうかを確認します。ブレーキペダルを踏んでみて、車が問題なく減速するか確認しましょう。またその際、窓を開けて異音がしないかも確認するといいでしょう。

2:踏み込み確認

ブレーキペダルを踏んだ時に、普段より深く踏み込めた場合、マスターシリンダーなどに異常が発生している可能性があります。また、ブレーキペダルを踏んだ際、ふわふわしないかも確認します。 もしふわふわする場合、油圧経路に空気が入り込んでいる可能性があります。空気が入ると油圧力が弱まるため、制動力が働かなくなります。その結果、ブレーキに十分な力が伝わらず、正常に車を停止させることができません。

事故を防ぐためにも、日頃からフットブレーキの点検は行うようにしましょう。

ブレーキフルード(ブレーキオイル)の点検ポイント

油圧の伝達に使われるブレーキフルード(ブレーキオイル)の点検ポイントについて解説します。

1:ブレーキフルードの液量

ブレーキフルードは、マスターシリンダーの上部にあるブレーキフルードリザーバータンクの中に入っています。目で液量を確認できるように、側面にはMAX・MIN(上限・下限)と書かれており、この間に液面があれば適量です。

ブレーキフルードは液漏れなどの不具合がなければ極端に減ることはありませんが、ブレーキパッドが摩耗して薄くなると、液量が減少します。これは、ブレーキパッドが薄くなるにつれてブレーキフルードが使われるためです。 すなわち、液量が減少=ブレーキパッドの寿命が近い、ということになります。液面がMINに近くなっていた場合は、念のためブレーキパッドを確認するようにしましょう。

前回の点検から間もない期間で液面が減少していた場合は、ブレーキフルードが漏れている可能性があります。液漏れの場合、マスターシリンダー付近に汚れが付着し黒くなっていることが多いです。ブレーキパイプの各接続部分を中心に、液漏れしていないか確認するようにしてください。

2:ブレーキフルードの色

ブレーキフルードリザーバータンクのフタを取り、中身を確認しましょう。ブレーキフルードが白っぽく濁っている場合、水が入り込んでいる可能性があります。赤茶色の場合は、ブレーキキャリパーなどが錆びている可能性があります。ダストブーツやシールが切れるなど異常が発生する前に交換するようにしてください。

3:リザーバータンクのフタ

ブレーキフルードリザーバータンクのフタには空気抜き用の穴が付いています。穴が詰まっていないかも確認するようにしてください。

まとめ

ブレーキは安全運転に関わる重要な装置です。走行中の異常を防ぐためにも、フットブレーキ、ブレーキフルードの点検は必ず定期的に行うようにしてください。