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ホテルパンの種類と特長

ホテルやレストランなど大人数の料理を調理する場で、ホテルパンは活躍します。いくつかのサイズがあり、これ1つで調理器具として使用したり、そのまま保存容器として使ったりもできる便利な道具です。さまざまな種類があるので、それぞれを比較してみましょう。ここでは、ホテルパンの種類と特長を紹介します。

ホテルパンとは

ホテルパンは、ホテルやレストランなどの業務用として広く使われている調理器具です。主な用途は、オーブン料理の調理や加熱時に使うことですが、それ以外にも、保存容器として使ったり、食品を移動する時に使ったり、さらにはバイキング料理を盛りつけたりする際にも活用できます。さまざまなサイズが用意されており、複数の大きさを組み合わせての使用が可能です。

ホテルパンは、フードパン、ガストロノームパンなどと呼ばれることもありますが、どれもガストロノームの規格に則って製造しているため、世界に流通しているホテルパンの多くは一定のサイズで製造・販売されています。規格にあったホテルパンであれば、いろいろと組み合わせてディスプレイすることもできるでしょう。

ホテルパンの種類は、たとえば次のようなものです。

深さの違いでは、65mmのものは鍋のような役割を果たし、煮物などに最適です。40mmのものは煮物や焼き物に、20mmのものは煮物・焼き物・蒸し物と幅広く使えます。穴あきタイプは野菜の水切りや蒸し料理、お赤飯などの炊飯に最適です。内部加工タイプは汚れがつきにくい特長を持ち、洗うのが簡単となっています。グリッドはオーブン、スチコン等に直接セットして使用する焼網です。

ホテルパンの大きさは、1/1、1/3、2/3、1/4、1/2、1/9、1/6、L2/1、1/12、1/2などのサイズがあります。

また、アンチジャムと呼ばれる、ホテルパンを重ねやすい機能が付いた商品もあります。製品側面を段付きにすることで、積み重ねてもピッタリと重なり合うことがなく、はまり込んで取れなくなることがありません。もしはまり込んでもアンチジャム機能を採用した商品のほうが外しやすい特長を持ちます。

ホテルパンと合わせてそろえておきたいのが、蓋や網、グリップ、収納用のラックなどです。グリップはオーブンから取り出す際に使うアイテムで、オーブン料理で使用したホテルパンをしっかりとつかむことができます。ラックはホテルパンを立てて収納できるほか、そのまま乗せてカートとして使い食材を運搬するためにも使えるので便利です。

ホテルパンとは

材質別特長

材質は、ステンレス、アルミ、エナメルの3種類に分類が可能です。

ステンレスは錆びにくく汚れが付着しにくい性質を持ち、業務用厨房に広く用いられています。穴あきやダブル、カバーや蓋、網、波型、ユニット、パッキン付きタイプもあります。

アルミは、熱伝導率に優れ、熱ムラが少ないのが特長です。また、加熱と冷却のどちらにも適しており、軽量で持ち運びやすいといった特長もあります。しかし、ステンレスより変形しやすいのがデメリットです。

エナメルは、鉄にホーロー加工を施しているもので、熱効率が良く均一に火を通すことができます。焼き物に優れており、洗う場合も中性洗剤で汚れ落ちがしやすく、メンテナンスが楽です。ただし、ほかの素材と比べて重いという点はデメリットでしょう。

ほかにもシリコン製のホテルパンは、冷凍からオーブン料理まで使えます。シリコン製の蓋も売られており、食品を密閉して保存するためにも便利な材質です。また、シリコンカバーはホテルパンのラップ代わりにもなり、繰り返し使うことができます。

ホテルパンはホテル、レストランでは欠かせない調理器具・保存容器となります。さまざまな大きさのアイテムが売られていますから、使用する場所に合わせて組み合わせてみましょう。どれくらいの人数の料理を入れるかでも選ぶホテルパンは変わってきます。

これがあれば蒸す、煮る、焼く、炒める、炊くなどの調理にも対応できますから、それぞれを比較して最適な素材を選んでみてください。