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タイルカーペットの選定ポイント

タイルカーペットの素材

カーペットの糸の素材としては、ナイロンやポリプロピレンを中心にウールやポリエステルなどが挙げられます。それぞれ特徴が異なるため、目的に合わせて選定しましょう。

色艶の良さと、柔らかく暖かみのある肌触りが特徴。保温性に優れており、冬は暖かく夏は涼しい天然素材です。旧保湿性も高く、室内の湿度を一定に保つ機能があります。またシックハウス症候群を引き起こすホルムアルデヒドなどを吸着する効果も。ただ遊び毛が多く、価格は比較的高めです。防虫・防汚加工されたものが良いでしょう。


強度が高く優れた弾性回復力を持っており、最も耐久性・耐摩耗性に優れた素材です。擦り切れにくく撥水性もあるため、ホテルのエントランスやオフィスなど人の行き来が多い場所、土足で通る場所にも適しています。

原着(合成繊維における原液着色繊維)のものは「原着ナイロン」と呼びます。原料の段階で着色するため、後染めよりも染色堅牢度が優れており日焼けや色落ちしにくいのが特長です。


水に強く速乾性があり、シワになりにくいため様々な場面で使用されている合成繊維です。熱にも強く縮みにくく、耐薬品性もあります。ただ静電気を帯びることがあり、吸湿性・染色性にはやや劣ります。


安価でコストパフォーマンスに優れた素材です。水に浮くほど軽量で、摩擦にも強く丈夫な点が特徴。耐薬品性も高いですが耐熱性や吸湿性はなく、弾力性も乏しいためへたりやすくなります。

原着(合成繊維における原液着色繊維)のものは「原着ポリプロピレン」と呼びます。原料の段階で着色することで、汚れにくく色落ちもしにくくなるのが特長です。

ゲージとステッチ

パイル密度も最適なタイルカーペットを選ぶポイントとなります。パイル密度とは、単位面積あたりのパイルの本数のこと。密度が高くなるほど耐久性が高くなり、しっかりと安定した踏み心地になります。

タイルカーペットのパイル密度は、「ゲージ」と「ステッチ」で表されます。

  • ゲージ
  • 1インチ(2.54cm)中の横方向のパイル密度(針の本数)のこと。
  • 「1/10ゲージ」は「1インチ中に10本のパイルがある」、「1/8ゲージ」は「1インチ中に8本のパイルがある」ことを示すため、数字が細かいほど密度が高くなります。
  • ちなみにタフテッドマシーンの場合は針の本数を表すため「ゲージ」で表しますが、ウイルトン・アキスミンスター織は「羽」で表します。(例:10羽)
  • ステッチ
  • 1インチ(2.54cm)中の縦方向のパイル密度(針の本数)のこと。
  • 「10ステッチ」は「1インチ中に10本のパイルがある」、「8ステッチ」は「1インチ中に8本のパイルがある」ことを示すため、数字が大きいほど密度が高くなります。

タイルカーペットのパイルの形

パイルとは糸の束のこと。重要な選定ポイントのひとつにパイルの形状が挙げられます。パイルの形によって製品特徴が異なるので、用途に応じて選定してください。

ループパイル

タオル地のように毛先がループしている状態のパイルです。弾力性と復元性に優れており、へたりにくいという点が大きな特徴。耐久性が高いことから、オフィスやホテルなど歩行量の多い箇所の業務用タイルカーペットに多く使用されています。またホコリがつきにくく、メンテナンスも簡単です。

カットパイル

毛先を切りそろえた状態のパイルです。優しく柔らかな肌触りが大きな特徴。裸足で歩く場所や高級感を出したい場所に適したタイプで、色味の微妙な変化や深みも楽しめます。ただ耐久性や弾力性はループパイルよりも低いため、歩行量の少ない場所の使用が良いでしょう。

カット&ループパイル

カットパイルとループパイルの両方が混ざったパイルです。肌触りや耐久性は、両者の中間となります。

耐久度

使用シーンや頻度に合わせて耐久性も考えましょう。タイルカーペットの場合、耐久度は歩行量の多さによって区分されます。

歩行量の少ない「軽歩行」は、一般家庭の居間や寝室などが区分されます。耐久性は低くても使用可能です。肌触りの良い厚みのあるふんわりしたタイルカーペットでも良いでしょう。

歩行量の中程度な「中歩行」は、オフィスの応接室や事務所、ホテルの客室、ショップなどが区分されます。ある程度の耐久性が必要なので、ナイロンやポリプロピレンなどの業務用に適したタイルカーペットがおすすめです。

歩行量の多い「重歩行」は、学校や病院、銀行、図書館、ショッピングモールやホテルのエントランスなどが区分されます。かなりの耐久性が必要です。耐久性に優れた素材で、かつパイルの長さが短くへたりにくいタイプの、しっかりとした踏み心地のタイルカーペットを選びましょう。

まとめ

使用シーンや歩行量に合わせたタイルカーペットを選定しないと、すぐに傷んだりへたったりして張り替えが必要になってしまいます。上記を参考に、最適な素材・パイル密度・パイル・耐久性のものを選んでください。