経営研究所での講演内容  2002/06/26

日本のB2Beコマースの現状 ―アメリカ・グレンジャー社との提携から−

Executive summary

インターネットを使った商取引のうち、企業対企業の関係で行われるものがB2Beコマースビジネスと呼ばれる。
このビジネスが日本で動き始めたのは1999年からである。

今回の報告をされる瀬戸氏は、商社マンとして、また、ベンチャー企業の起業経営者として黎明期から今日までB2Bビジネスの最前線に立ち、
その変化を肌で経験してこられた方である。そうした経験をふまえて、2年余り経った日本のB2Beコマースを3つのモデルに分類し、
その現状と問題点について総括する。そして、今後の発展のためには、一物多価というB2B特有の問題を解消しなければならないと指摘する。
この問題は、情報の不透明性があるために生まれるので、インターネットで誰もが情報を過不足なく手に入れられるようになれば、解消するとも主張する。

瀬戸氏の起業した会社は、インターネットの特性を生かし、「間接資材購買」市場で如実に見られる一物多価問題点を取り去るべく挑戦している。
B2Bビジネスの総括とともに、起業間もないベンチャー企業の戦略観がうかがえる、興味深い報告である。

はじめに
1.インターネットの特性を生かしたビジネスの提案
2.住商グレンジャーの起業と現状
3.日本におけるB2Beコマースの展開と現状
 (1)B2Beコマースとは
 (2)1999年 黒船襲来 −総合商社の危機−
 (3)商社の対応策 −3つのモデルの創出−
 (4)3つのモデルの総括
4.住商グレンジャーの戦略
 (1)ビジネスの展開領域
 (2)日本の間接資材購入の問題点を突く戦略
 (3)住商グレンジャーの強み
5.B2B eコマースに成功するための4要素
6.まとめ −B2Beコマースへの期待−
討議

本記録は平成14年6月26日の経営研究所・経営組織研究会での報告を池田武俊(武蔵大学大学院)が記録し、本稿掲載のために報告者の加筆訂正を経て、経営研究所が整理したものである。
文責は経営研究所に、著作権は報告者にある。
本稿は会員限定の記録である。内容の引用または複製には著作権者の許可を必要とする。