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防災ヘルメットの選び方

地震や火山の噴火といった災害時には、防災用ヘルメットの着用が必須です。移動時やガレキを撤去する際などは、常に落下物や飛来物に気をつけなくてはなりません。場合によっては防災ヘルメットの性能が命運を左右することもあるでしょう。そこで、どんな防災ヘルメットを選べば良いのかご紹介します。

防災ヘルメット

防災ヘルメットの選定ポイント

一口に「ヘルメット」と言っても、工事現場で使うものやバイク用、感電を防止するものなど種類があり、それぞれ想定される危険や評価方法が異なります。災害時に頭部を守る防災ヘルメットは「飛来・落下物用」のヘルメットです。では、何を基準に防災ヘルメットを選んだら良いのか、そのポイントを解説していきましょう。

「国家検定」に合格しているか

頭部を守るための厚生労働省が定めた安全基準をクリアしたヘルメットは、特に「保護帽」と呼ばれます。飛来・落下物用のヘルメットも保護帽の一種です。 工事現場でも、保護帽を必ず着用するよう定められています。国家検定に合格した保護帽(防災ヘルメット)であれば、より高い安全性が期待できるでしょう。

保護帽として認定されるには、「耐衝撃吸収性試験」と「耐貫通性試験」という2つのテストをクリアしなくてはなりません。耐衝撃吸収性試験とは、ヘルメットの頭上1mの高さから5kgの重りを落とした時、その衝撃が1/10以下に軽減できるかどうかというテストです。 このテストに合格したヘルメットなら、災害時でも落下物などから頭部をしっかり守ってくれると言えるでしょう。

国家検定に合格した防災ヘルメットには「労・検」という検定ラベルが貼付されているので、選ぶ際の目安にしてください。(表記方法は製品によって異なります)

使用区分(種類) 構造 機能
飛来・落下物用 帽体、着装体およびあごひもをもつもの 飛来物または落下物による危険を防止または軽減するためのもの
墜落時保護用 帽体、着装体、衝撃吸収ライナーおよびあごひもをもつもの 墜落による危険を防止または軽減するためのもの
飛来・落下物・墜落時保護用 帽体、着装体、衝撃吸収ライナーおよびあごひもをもつもの 飛来物または落下物による危険および墜落による危険を防止または軽減するためのもの
飛来・落下物用・電気用※ 帽体、着装体およびあごひもをもつもので、帽体が充電部にふれた場合に感電から頭部を保護できるもの 飛来物または落下物による危険を防止または軽減し、頭部感電による危険を防止するためのもの
飛来・落下物用・墜落時保護用・電気用※ 帽体、着装体、衝撃吸収ライナーおよびあごひもをもつもので、帽体が充電部にふれた場合に感電から頭部を保護できるもの 飛来物または落下物による危険および墜落による危険を防止または軽減し、頭部感電による危険を防止するためのもの

※使用電圧7000V以下

耐用年数

ヘルメットは基本的にプラスチックでできているため、年数が経つと共にだんだんと劣化していきます。長期間の保管で耐用年数が過ぎてしまえば、いざ使用するという時に本来の性能を発揮できなくなるでしょう。なるべく耐用期間の長い防災ヘルメットを選ぶことがポイントです。

ヘルメットの耐用年数はプラスチックにも種類によって変わってきます。ABS樹脂、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンなどは、コストは安価ですが耐用年数は2〜3年と短いのが特徴です。繊維強化プラスチック(FRP)は強度が高く、4〜5年と長い耐用年数を持っています。

材質 交換の目安
FRP製 (熱硬化性樹脂) 使用期間5年以内
ABS、PC、PE製(熱可塑性樹脂) 使用期間3年以内
着装体 使用期間1年以内
耐熱性

ヘルメットはプラスチック製なので、素材(種類)によっては熱で溶けやすいタイプもあります。しかし、災害時には、火事もつきものです。火災現場でヘルメットが溶けてしまうと、頭部の火傷や損傷に繋がります。そのため、なるべく耐熱性の高い素材を使用したヘルメットを選ぶことが大切です。

熱可塑性樹脂であるABS樹脂やポリカーボネート(PC)、ポリエチレン(PE)は熱に弱く、高温で柔らかくなる性質があります。できれば熱に強い繊維強化プラスチック(FRP)を選ぶと良いでしょう。FRPは熱硬化性樹脂なので、高温で硬くなります。変色や変形をしにくいため、火災だけでなく火山の噴火にも対応可能です。

ちなみに耐熱温度としては、FRPが150〜180℃、PCが120〜130℃、ABS樹脂とPEが70〜100℃程度だとされています。

帽体の性質/材質 耐燃・耐熱性 耐熱温度 耐候性 耐電性 耐有機溶剤性 備考
熱硬化性 FRP製
ポリエステル樹脂をガラス繊維で強化したもの
150〜180℃ ×
リベット穴より通電するため
耐候性、耐熱性は特に優れるが耐電用としては使えない
熱可塑性 ABS製
アクリロニトリルブタジエン・スチレン
70〜100℃ × 耐電用には優れるが高熱環境での使用は不向き
PC製
ポリカーボネート
120〜130℃ × 耐候性はABSより優れている
PE製ポリエチレン 70〜100℃ 有機系の薬品を使用する作業に最適
あご紐やシールドはついているか

基本的に飛来・落下物用に認定されている保護帽には、あご紐や衝撃吸収材、サイズ調節機能がついています。ヘルメットを選ぶときは、「あご紐」に注目するのも方法のひとつです。両手が塞がっている時や頭を傾けた体勢を取った時などに、ヘルメットが外れないということは重要なポイントとなるでしょう。

その他、眼を保護するシールド機能がついていると更に安心です。災害現場では粉塵が舞っていることも多ため、眼を守ることで、安心して避難や作業に取り掛かれます。絶対に必要なものではありませんが、迷った時は選定基準にするのも良いでしょう。

  • ヘルメットあごひも
  • ヘルメットあごひも
  • 防災シールド
  • 防災シールド

<まとめ>

防災ヘルメットは、災害時に命を守るために欠かせない防災グッズです。いざという時のために、普段から人数分用意しておき、保管場所を周知しておくと良いでしょう。耐久性や安全性を考慮し、従業員の頭部をしっかり守るヘルメットを選んでください。


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