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石灰肥料の種類と特徴

作物がもっとも良く生育する土壌環境は、作物の種類によってまちまちです。特に土壌のpH(アルカリ性か酸性か)は作物の成長に多大な影響を及ぼします。石灰肥料は、土壌のpHを酸性からアルカリ性に近づけ、病気を改善するための肥料。 作物にとって最適な土づくりを行うためには欠かせないアイテムです。

石灰肥料の種類

石灰肥料には、大まかに分けて5つの種類があります。アルカリ性が強い順にご紹介します。

アルカリ分 種類  
80%程度 生石灰 石灰岩を焼くことで二酸化炭素を飛ばして作られた石灰肥料です。アルカリ性が強く即効性があります。
60%程度 消石灰 生石灰に水を加えて加熱した石灰肥料です。水に溶けやすく即効性があります。
50%程度 炭酸カルシウム 石灰岩の粉末です。即効性はなく徐々に効き目をあらわすため、施肥後すぐに定植可能な肥料といえます。
50%程度 苦土石灰 鉱物ドロマイトを加熱して粉末化したものです。作物の葉の茂りや根張りを良くするカルシウムが豊富に含まれており、野菜栽培には欠かせません。ゆっくりと効き目を現すため使いやすい肥料です。
40〜50%程度 有機石灰 カキやホタテなどの貝殻を乾燥させたり焼いたりして砕いたものです。効き目が穏やかなので定植前に土壌に混ぜ込む以外にも、生育中の作物に直接ふりかける使い方も有効でしょう。

石灰肥料はアルカリ分が強ければ強いほど即効性がありますが、そのぶん生育障害も起こりやすくなります。アルカリぶんの弱いものは、効き方はおだやかですが失敗しにくく使いやすい肥料です。施肥前の土壌のpHや、育てる作物の好むpHを考慮しながら適した石灰肥料を選択してみてください。

石灰肥料の特徴

石灰肥料とは、どのような特徴を持つ肥料なのでしょうか。石灰肥料の性質や用途を含めてご紹介します。

土壌のpHを調整する

石灰肥料を使用する最大の目的は、土壌のpHを育てたい作物に適した数値に整えることです。石灰肥料は強いアルカリ性を示す肥料のため、酸性のpHを示す土壌に適切な種類・量の石灰肥料を施肥すれば、pH値を任意の値に調整することができます。 作物にとって最適なpH値の土壌で栽培することで、生育が良くなり収穫量の上昇にも繋がるでしょう。

病害虫の防除

石灰肥料の散布によって、病原菌を死滅させるpH環境や、害虫が好まないpH環境を作り出して病害虫の防除として役立てることもできます。例えばトマトの青枯病、斑点病、灰色かび病、白菜の根こぶ病、稲のいもち病などは石灰肥料によって対策が可能です。 適切なpH値の水溶液などを散布することで、その他さまざまな病害虫も防除できます。

石灰肥料の使い方

石灰肥料は強いアルカリ性を示す物質なので、使い方には少し注意が必要です。注意点を含めた使用法をご紹介します。

適切なpH値を理解する

pH測定器やpH試験紙で施肥前の土壌のpH値を調べておきます。土壌を目標とするpH値に調整するにはどれくらいの施肥が必要かを計算してみてください。

土作りの手順を守る

一部の即効性のある石灰肥料は、元肥と同時に土に混ぜ込むと肥料の成分と化学反応を起こして有害なアンモニアガスを発生させます。アンモニアガスを含んだ土壌に作物を植え付けることは枯れてしまう原因に。 そのため、先に石灰肥料を土に混ぜ込んでおき、1週間程度時間をおいて土にならしてから元肥を混ぜ込む必要があります。土作りに必要な期間・手順は肥料の種類によって異なるため、肥料の使用法をきちんと守って使用しましょう。

取り扱いに注意する

石灰肥料はアルカリ性を示す肥料です。石灰肥料が粘膜に触れたり、誤って吸い込んだりすると炎症が起こり、目に入ると最悪の場合失明する危険性もあります。石灰肥料を取り扱う際は必ず手袋を着用し、出来ればメガネや長袖も着用して防護に努めてください。

<まとめ>

石灰肥料は植物の健全な生育には欠かせない肥料です。アルカリ性が強く即効性のものからおだやかなものまでさまざまな種類があるため、使用する状況によって適切な肥料を選択し、正しい使用法で安全に使いましょう。


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