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エンジンオイルの粘度について

エンジンオイルを選ぶ際、基準のひとつになるのが「粘度」です。季節や車種に合わせた粘度を選ぶことで、燃費や性能が変わってきます。では、どうやって適した粘度を選べば良いのでしょうか?こちらではエンジンオイルの粘度について詳しくご紹介していきます

エンジンオイルの粘度について

そもそもエンジンオイルとは、エンジン内のシャフトやピストン、バルブといったパーツが直接触れ合って摩耗するのを防ぎ、スムーズに動かすための潤滑油のことです。潤滑作用だけでなく、緩衝作用や防錆作用、洗浄作用、冷却作用、気密作用など様々な役目を担っており、車が安全に走行するために重要な位置づけにあります。

そのエンジンオイルを選ぶ際の決め手のひとつとなるのが「粘度」です。

粘度とはその名の通り、オイルの粘っこさの度合いを示すもの。粘度の低いものは「柔らかい」、粘度の高いものは「硬い」と表現され、その度合いによって規格が定められています。エンジンオイルの粘度は、「米国自動車技術者協会(Society of Automotive Engineers)」が定めた「SAE規格」によって分類されるもの。 低温粘度を表す「0W」「5W」「10W」「15W」「20W」「25W」、高温粘度を表す「20」「30」「40」「50」「60」の11段階で表記され、数字が大きくなるほど粘度が高くなります。その表記には、大きく分けて「マルチグレード」と「シングルグレード」の2種類がありますが、それぞれの見方を見ていきましょう。

【マルチグレード】

たとえば「5W-20」「10W-30」のように、低温・高温の2つが表記されているタイプです。左側の数字に付いている「W」は「Winter」の略。冬、つまり低温時の粘度を表す数字で、この値が小さいほど寒い時でも粘度が柔らかいということを示します。 寒さに強く、エンジンがすぐに始動して燃費が良いため、寒冷地向けのオイルと言えるでしょう。この数値が小さいほど寒い土地に向いているとされています。

右側の数字は高温時の粘度を表すものです。この値が大きいほど高温でも硬さを保つことが可能。夏に適したオイルと言えるでしょう。また熱に強いということは、高速性能、耐摩耗性に優れているということでもあります。

左側(低温時)と右側(高温時)の数字の幅が広いほど使用可能な温度の幅が広く、あらゆるシーン・季節に対応できるエンジンオイルだと言いかえることが可能です。

【シングルグレード】

単一の粘度番号だけが記されているタイプを指します。「SAE20」「SAE30」「SAE40」のように表示され、使用可能な温度の幅が限定されていることを示すものです。そのため、季節によって使い分ける必要があると言えます。

では、何を基準にエンジンオイルの粘度を選べば良いのでしょうか。基本的には「外気温」「車種・運転スタイル」などに合わせて選ぶのがオススメです。以下、目安をご紹介します。

  • 低粘度(0W・5W・10Wなど)
  • 始動性に優れる/燃費が良い/寒冷地向け
  • ファミリーカー、コンパクトカーなど小排気量の車
  • 高粘度(30・40・50など)
  • 高速性能に優れる/耐摩耗性に優れる/夏に適する
  • スポーツカー、大型車、ターボエンジン搭載車

日常走行や配達車など停止する頻度が高いようなら低粘度、高速道路を走行することが多いようなら高粘度に優れたタイプを選ぶと良いでしょう。

また、近年はエンジンオイルの粘度を指定している車種もあります。 環境性能に取り組んだ車種では、「0W-20」「5W-20」などの非常に粘土が低いオイル(省燃費オイル)を指定していることも少なくありません。ただし省燃費オイル指定ではない車に省燃費オイルを使ったり、省燃費オイル指定の車にそれ以外のオイルを使ったりすると逆効果のこともあるので、必ず確認しましょう。

ちなみにエンジンオイルは定期的な交換が必要です。使用しているうちに汚れて劣化していき、エンジンに支障を来します。3,000〜5,000km、もしくは3〜6ヶ月ごとを目安に交換するようにしてみてください。

≪まとめ≫

エンジンオイルの粘度を適したものに変えるだけでも、エンジンのパフォーマンスが変わり走行がスムーズになったり燃費が良くなったりすることがあります。「どれでも同じ」と思わず、車種や使い方、季節を考えて最適なオイルを選びましょう。