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油圧フィルタの役割と種類

油圧フィルタとは、油圧機器の回路内を流れる作動油のゴミを取り除き、ろ過するためのものです。実は油圧フィルタは種類が多く、回路の場所によって使い分けなくてはなりません。では、なぜ各種のフィルタを設置しなくてはならないのか、どんな種類があるのか、こちらで詳しくご紹介しましょう。

油圧フィルタの役割とは

建設機械や産業機械の心臓部とも言える油圧システム。油圧フィルタは、その油圧機器の回路内部を流れる作動油のゴミ(ダスト)を取り除くという重要な役目を担っています。 なぜゴミを取り除くことがそんなにも大切かと言うと、油の汚れは機械の故障に直結するからです。実は油圧機器が故障する原因の7割が、作動油内の異物にあるとされています。

日々機械を稼働していると、外部から砂塵が混入したり、金属の摩耗によって金属片が混ざったりしてどんどん油が汚れていきます。これらのゴミはミクロン単位の微細なものですが、金属部品と金属部品の間に入り込んでしまうと焼き付きや故障の原因に。 まずは小さなクラックが発生し、負担を重ねることで次第にそれが広がっていきます。最終的には部品が破壊されてしまうでしょう。また故障だけでなく、部品の摩耗が早まることで機械自体の効率も下げてしまいます。

そのため、フィルタを使用してクリーンな油を維持し、装置を保護することが重要なのです。つまり油圧フィルタは油圧機器の寿命を延ばし、稼働効率を上げるために必要なものと言えるでしょう。

とはいえ、油圧フィルタはただゴミを取れば良いというわけではありません。作動油の流れを阻害しないことも重要です。たとえばポンプの直前に配置しているフィルタはポンプ内にゴミを入れないという役目がありますが、 あまり網の目を細かくしてしまうと今度はポンプの吸収抵抗が増大し、キャビテーションによってポンプが故障してしまいます。そのため、油圧装置内の場所に応じて適切なフィルタを使うことが重要なのです。

油圧フィルタの種類

油圧装置の回路内では、ブリーザーやタンク、ポンプなどあらゆる場所でゴミが発生します。そのため、フィルタはそれぞれの場所に応じて複数搭載することで回路を保護するのです。では、具体的にどのような油圧フィルタがあるのでしょうか。種類や役割を把握し、機械に適切なフィルタを取り付けましょう。

(1)サクションラインフィルタ

リザーバタンクからポンプへ向かうライン上に設置するフィルタです。ポンプの前に設置することでポンプへのゴミの混入を防ぎ、保護します。様々な材質や形状があります。

(2)インラインフィルタ

ポンプの吐出側に設置するフィルタです。ポンプから動作部へ向かうライン(デリバリー回路)に設置することで動作前の油をクリーンナップし、制御バルブやシリンダーなど動作部を保護。保護したい機器の直前に設置するラストチャンスフィルタなどもあります。

(3)リターンラインフィルタ

動作部からリザーバタンクに戻るライン上に設置するフィルタです。油圧コンポーネントで発生するゴミやシリンダロットから混入する外部ゴミを取り除き、タンク内にゴミが入ることを防止します。

(4)オフラインフィルタ

油圧回路の外に設置する、ポンプモーター付きの独立したフィルタです。タンク内のゴミを除去します。使用するときは、ライン上での清浄化が不十分な場合や、ライン上にフィルタを設置することが難しい場合などです。

(5)サクションストレーナ

リザーバタンク内のポンプの吸い込み口に設置するフィルタです。タンク内のゴミの吸入を防ぎ、ポンプを保護します。キャビテーションを防ぐために、金網製など比較的目の粗いフィルタになっているのが特徴です。

(6)ブリーザ

リザーバタンクの空気口(エアーブリーザ)や給油口(給油口ブリーザ)に設置します。吸排気時や給油時に、外部の塵・埃や異物などがタンク内に入り込むことを防ぐ役割です。兼用になっているタイプもあります。

<まとめ>

油圧フィルタは、使用場所や油の種類などによって適宜交換が必要ですが、ひとつひとつに機械を保護するための重要な意味があります。最適なフィルタを使用し、クリーンなオイルをキープして油圧機器をダメージから守りましょう。


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