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白継手と黒継手の違い

水、油、蒸気、空気、ガスなど一般配管に用いられるねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手。白継手と黒継手では、それぞれの表面処理により用いられる材質が異なります。また適用範囲も決められていますので、どのように使い分けしたらよいのか詳しく理解しておきましょう。

白継手と黒継手の違い

継手にはJIS規格に準じた、JIS B 2301ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手があります。JIS規格の継手は、寸法精度が非常に高く正常です。ねじ切りも厳重に管理された機械により行われ、ねじ幅線角度や形状、はめあいの大きさ、長さ、テーパ、口の面取りなど全てが規格に基づいています。

流体の状態が300℃以下の蒸気、空気、ガス及び油の場合、最高使用圧力は1Mpaです。120℃以下の静流水であれば、最高使用圧力は2.5Mpaとなっています。なお、静流水とは、脈動または過渡的な変動のない水流のことで、−20℃まで使用することが可能です。

継手は表面処理の加工方法により、白継手と黒継手の2種類に分けられます。それぞれ特徴が異なるため、適用流体に応じて使い分けなければなりません。

白継手は表面加工がされており、溶融亜鉛めっきで、カドミウムと鉛を使用せず環境に配慮されたタイプです。適用流体は、中水、工業用水、冷温水、冷却水、消化用水、ガス、空気、油となります。 なお、溶融亜鉛めっきとは、亜鉛を高温で溶かして継手本体を浸すことで、表面を亜鉛皮膜で覆う方法です。錆びや腐食を防ぐ効果があります。

黒継手の場合は鋳放しで、材質は黒心可鍛鋳鉄が使われます。鋳放しというのは、鋳造後、湯口や押湯といった、製造工程でつくられた余計な部分を除去して仕上げをする方法です。白継手がめっき加工されているのと違い、表面の処理はされていません。 黒継手は、冷温水、冷却水、消化用水、蒸気、ガス、空気、油に用いられます。

またコート品では、エポキシ樹脂コーティングのものを選ぶことも可能です。樹脂コーディングした継手は、40℃以下で使用しなければなりません。コート品の適用流体名は、中水、工業用水、冷温水、冷却水、消化用水と、水を通すのに適しています。

継手の材料はJIS G 5705に規定するFCMB27-05か、それと同等以上の黒心可鍛鋳鉄が必要です。 あるいは、FCMW34-04かこれと同等以上の白心可鍛鋳鉄でも問題ありません。ただし、ユニオンを除く直線形状の大きさの呼び3/8以下の継手の場合は、可鍛鋳鉄同等以上の鉄系材料を使用できます。プラグの場合は、JIS G 5501に規定するFC200、またはこれと同等以上の鉄系材料を使うことが可能です。

継手のめっきは、ねじ切り前に溶融亜鉛めっきを施したものを選ぶ必要があります。ただし、可鍛鋳鉄以外の鉄系材料継手表面処理の場合は、その限りではありません。 継手内面の亜鉛めっきは、機械加工面を除き連続してはならず、亜鉛の膨れやバリ、非金属残留物がないものを選ぶことが望まれます。さらにめっき試験をクリアし、内面樹脂コーティング試験、外面樹脂被覆試験、漏れ試験に適合したものでなければなりません。

継手にめっきを施さずに樹脂コーティングする場合は、ねじ加工後の継手に付着した油分、ほこりなどを、脱脂処理や洗浄処理などで除去します。前処理を行ったら継手に侵せきか吹き付けより付着させ、適度な温度で熱処理を施しましょう。 ただし、ねじ、機械化後部への樹脂コーティングは避けます。めねじ奥1〜2山程度のコーティング、ねじのめあいに支障を生じない程度の薄いコーティングであれば構いません。

流体の状態 最高使用圧力 MPa
300℃以下の蒸気、空気、ガスおよび油 1
120℃以下の静流水 2.5
種類 表面処理 中水 工業用水 冷温水 冷却水 消火用水 蒸気 ガス 空気
黒継手 無(鋳放し) - -
白継手 有(溶融亜鉛めっき) -

<まとめ>

さまざまな配管の継手にはJIS規格に準じたものを使用し、適用流体名に合わせたものを使い分けるようにします。上記を参考に白継手と黒継手の違いを覚えておき、正しく活用してください。


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