潤滑剤の種類 【通販モノタロウ】

潤滑剤の種類

機械の保全に欠かせない潤滑剤。使用用途によって適切なものを選ぶことが重要とされていますが、使用する箇所や素材、期待する効果や利用シーンによって、大きく分けてその種類が「液体潤滑剤」「半固体状潤滑剤」「固体潤滑剤」の3つに分類されます。それぞれの潤滑剤の種類によって、成分が異なるのはもちろんのこと、発揮する効果も違ってきますので、どのタイプの潤滑剤がどういったシーンで活用できるのかは知っておくことをオススメします。ここでは、液体・半固体・固体に分けられた潤滑剤の種類とその特徴を解説します。

液体潤滑剤

液体の潤滑剤は、潤滑の箇所で油の膜を作り出します。油膜によって、摩擦・摩耗を抑える働きをします。

さまざまな種類はあるものの、液体の潤滑剤は「潤滑油」として分類されます。

潤滑油の主なラインアップには、「オイル系」「シリコンオイル系」「防錆/浸透潤滑剤」「切削油」などがあります。

「オイル系」のものは、小型モータやミシン、精紡機などの主軸の回転を滑らかにするために用いられるスピンドル油をベースにしています。主な種類はミシンオイル。油膜の強度が強いのが特徴で、一般的な潤滑の用途として使用できるタイプです。

「シリコンオイル系」のものは、ジメチルシロキサンと呼ばれるシリコンオイルをスプレー状にしたものが主なタイプです。素材の表面にシリコン被膜を作り、様々な素材のすべりをよくするスプレー。敷居や引き出し・自転車・電動工具など様々な用途に使うことができます。

潤滑スプレーとシリコンスプレーの主な違いは、金属だけでなく、ゴムやプラスチック・紙・木材など、さまざまなものに使える点です。また、ツヤ出しに使用できるのも特徴のひとつです。

「防錆/浸透潤滑剤」は、金属から水を排除する水置換性を持ったオイルに、浸透性のあるオイルやラノリンなどの防錆剤を配合しています。錆びてしまったナットやボルトなどを緩める用途に向いています。また、短時間の効果ではあるものの、潤滑や防錆に効果を発揮します。チェーンや丁番などのサビや汚れの除去にも用いられます。

「切削油」は、金属の素材に対して切削や研削、プレス、引き抜き、圧延といった加工を施す際に用いられる潤滑油。潤滑作用を主としたタイプと、冷却作用を主としたタイプに分けられます。

シリコンスプレー

シリコンスプレー

半固体潤滑剤

半固体潤滑剤は、潤滑油を半固体状にさせる増ちょう剤を含んだ油膜を、潤滑箇所に形成することで摩擦や摩耗を抑えるのが特徴です。「グリス」「コンパウンド」などが主なラインアップです。

「グリス」の基本成分は、増ちょう剤と基油、そして添加剤です。増ちょう剤が細かな粒子として潤滑油の中に分散することで、耐熱性や耐水性、機械の安定性など、グリスの性能を作り出しています。グリスの強い油膜層は、オイルと金属石鹸の混合物によって作られます。

グリスによる潤滑では、長期間の効果が見込めます。ただ、浸透性がないので、潤滑が求められる場所に注入するか、組み立ての際に塗布するのが効果的といえるでしょう。

グリスと同じく、半固体状潤滑剤として知られる「コンパウンド」は、防錆をはじめ、緩衝や潤滑作用を促す補助剤です。

半固体状潤滑剤は、液体の潤滑剤とは違い、固体のものに対し浸透することがありません。固体の潤滑剤を分散させることで潤滑の効果を発揮しますので、固体潤滑剤が持つ効果もプラスすることができるのが特徴です。

半固体潤滑剤

半固体潤滑剤

固体潤滑剤

固体潤滑剤の特徴は、潤滑する箇所で固体の油膜を形成する点にあります。また、摩擦や摩耗の発生を抑えるとともに、焼き付きに対する耐性を持っている点も特徴といえるでしょう。「二硫化モリブデン」「グラファイト」「PTFE」が固体潤滑剤の主なラインアップとなっています。

固体潤滑剤の効果は大きく分けて2つ。一つ目は、低摩擦性。そして、もう一つが、反復的な摩擦にも耐えられる性質です。固体潤滑剤はその特性を活かし、組立に、歯車の潤滑に、また、高温部位における潤滑、様々な機械、オイルやグリスを使えない箇所への潤滑など幅広い用途に活用されます。

「二硫化モリブデン」「グラファイト」は、層状構造化合物に分類されます。異方性(物理的な性質が方向によって異なる性質)の強い結晶構造をしているのが層状構造化合物の特徴です。フッ素樹脂である「PTFE」は、有機高分子化合物に分類されます。分子間力(分子間の離れた部分に作用する電磁気学的な力)が小さいことから、低い摩擦係数が得られる特徴を持っています。

層状になったこれらの結晶構造により、荷重が加わった際に、層状と平行に滑りが発生します。この滑りを活用し、摩擦や摩耗を低減するのが、固体潤滑剤の特徴といえるでしょう。固体潤滑剤は、油分を嫌う場所をはじめ、ホコリの付着を嫌う場所への利用に適しています。また、オイル混合タイプのものは、高温・高荷重な箇所への潤滑にも適しています。

固体潤滑剤

固体潤滑剤

モノタロウのおすすめ潤滑剤

防錆潤滑
  • 防錆:○
  • 潤滑:○
  • 耐熱:○
  • 主な用途:金属の防錆・潤滑

長期潤滑
  • 防錆:○
  • 潤滑:◎
  • 耐熱:○
  • 主な用途:金属製品・各種産業機械の長期潤滑

長期防錆
  • 防錆:◎
  • 潤滑:○
  • 耐熱:○
  • 主な用途:機械部品の加工時や組み立て時の防錆メッキ部分(亜鉛・クロムなど)の長期防錆

高温下の焼付き・かじり防止
  • 防錆:△
  • 潤滑:○
  • 耐熱:◎
  • 主な用途:機械の初期馴染み、油気を嫌う箇所、高温・高荷重下の摺動部

  • 防錆:△
  • 潤滑:○
  • 耐熱:◎
  • 主な用途:金属部品のかじり防止、ネジの焼付防止

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