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カンナの使い方

鎌倉時代に中国から伝わってきたカンナは、木材の表面を滑らかにするためには欠かせない工具です。 仕組みはシンプルですが、刃の調節が難しく、使い方を間違えれば、薄い削り屑が舞うようにスルスルと削ることができません。カンナの仕組みと正しい使い方を覚えておきましょう。

カンナ

カンナの仕組み

カンナは台頭、台尻、上端・下端面、カンナの刃、裏金で構成されています。木材にカンナを当てて引くと、カンナの刃が木材を切り込んでいきます。 削り屑が剥がれる圧縮力と、刃と木材の間の摩擦力によって、切削力が発生し、表面を薄く削ることができるのです。

各部の名称

カンナを使うときは、のこぎりの切断面の直線や直角度の修正、角棒の面削り、角を落す面取りなどをします。ただし、木材の面を削るのは技術も必要です。 カンナの使用が難しい場合は、電動サンダーを代用することもできます。

電動サンダー

カンナの使い方

カンナは使う前に、刃を出して調節しなければなりません。また、木材の表面をミクロ単位で削る場合、カンナの刃を研ぐ必要があります。 カンナを使うのが難しいといわれるのは、この2点のメンテナンスが容易ではないからです。

特に刃の調節は重要なので、やり方を覚えておきましょう。刃を出すときは玄翁を使い、カンナの穂頭を軽くたたきます。刃の出具合を見るには、お尻のほうから台を傾けて、刃先だけが見えるようにしてください。 0.05〜0.2o出ている状態が理想で、刃先がはっきり見えている場合は出すぎです。刃の出具合が左右で違う場合は、刃の左右をたたいて調節します。 刃が平行に出ているかわかりにくい場合は、実際に削ってみて、削り屑で左右の厚さが違うか確認しましょう。刃を引っ込める際には、カンナ身が飛び出さないよう指で押さえながら、木槌で台頭の角を交互にたたいてください。

カンナの使い方

裏金は、逆目削りのときに表面の逆目を止めて、平坦に仕上げるために使います。調節をするときは、裏金を玄翁でたたき、カンナ刃の先に近づけてください。裏金とカンナ身の刃先の差は、0.1〜0.2oが目安です。

調節が終わったら、いよいよ削る作業です。カンナは木目の順目方向に削ります。削り始めは台尻部分を押さえ、削り終わりは台頭を押さえるようにしましょう。刃の調節が適切であれば、木目に沿って引くだけできれいに削れるはずです。 カンナの重さだけでも削れるため、押さえつける必要はありません。削る材料がぶれないよう固定することだけ注意してください。

ここで、順目と逆目の方向を間違うと、きちんと削ることができません。無垢材にカンナかけする場合は、横の面を見て木目を判断します。木目に沿って削るのが順目で、削ると毛羽立つのが逆目です。 ただし、木目が単純ではなく、順目と逆目が交互に出ている場合は、カンナではなく電動サンダーで整える方法も検討してください。集成材も木目が一定ではないので、カンナで削ることはできません。

削り方

また、カンナを使った木材の削り方には、目的や削る部位によっていくつかの種類があります。代表的なのが、以下の3種類です。

【平削り】

木材の平面を整えるための削りです。右手でカンナ刃を上から包むように持ち、左手は台尻を支えるように持ちます。体重移動に合わせて手前に引いてください。

【木口削り】

のこぎりで切断した木口を整えるための削り方です。カンナの刃は通常より多く出します。カンナ身を包むように持ち、手首を使ってカンナを固定して削りましょう。抵抗が大きく削りにくいので、木材に対し斜めに削ってください。 削り終わりが剥がれやすいですが、当て木をすることで防げます。

木口削り

【コバ削り】

カンナの真ん中を持ち、滑らせるように削ります。逆目でかけると刃がうまく進まず、削れないことがあるため必ず順目でかけてください。

コバ削り

カンナを使用したら、下端面を横にして置いておきましょう。刃を下にして置くと、刃先が欠けたり、刃の調節が狂ったりします。また、カンナ台は木でできているため、直射日光や水気は大敵です。使用後は油を含ませたウエスで、下端面を軽く拭いてください。

<まとめ>

カンナの構造は単純なので、一度覚えてしまえば使い方も難しくありません。刃の調節はデリケートな作業ですが、うまくいっているかは、削り屑で判断できます。何度もやりながら感覚をつかんでください。


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