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金属加工における安全

金属加工では、我々の想像する以上の大きな力を持つ圧力や熱、電気が使用されています。金属加工現場で起こりうる事故は、道具の損壊や転倒などの軽いものから、爆発や火災、死亡事故などの重大なものまでさまざまです。どのような事故が起こりうるのかをあらかじめ知っておき、予防の意識を高めておきましょう。

板金加工とプレス加工における安全

まず、金属加工において事故の発生しやすい板金加工とプレス加工の現場において、どのような事故が起こりうるのでしょうか。

板金加工における安全

手板金加工では、いろいろな工具を使用し、人が直接金属加工に関与する関係上、いわゆる4S(整理・整頓・清潔・清掃)の徹底によりかなりの件数の事故を防ぐことができます。 しかし、工具が作業台に雑然と並んでいたり、着用するべき保護具を省略していたりすると、思わぬところで作業の遅れやケアレスミスが生じ、連鎖的に重大な事故を招きかねません。

また、大型機械を取り扱うことの多い機械板金作業では、慣れや怠慢から来る不適切な作業の簡略化により、重大な死亡事故などにつながる例が多いです。安全装置の操作手順や作業ルールの遵守について、定期的な職場教育を実施しましょう。 板金作業では機械油やレーザー、ガスをたびたび使用します。床にこぼれた油による転倒、適切な防護手段を省いたことによるレーザーやガスの悪影響、また火花による爆発事故なども発生することがありますので、毎日の作業で気を抜かないことが大切です。

プレス加工における安全

プレス加工においては、たとえ製品がほんの小さな部品であっても、それを作るための力は決して小さくはありません。少しの油断によって衣服や手を挟まれると、場合によっては切断や死亡事故にまで発展します。こうした事故を未然に防ぐために、以下のような機構が設けられているので確認しましょう。 作業者が必ず両手で所定の位置のボタンを押さなければ機械が始動しない「両手操作押しボタン」、作業者の身体が所定の領域に侵入したことを光で検知し動作停止する「光線式安全装置」などです。 しかしながら、このような装置があったとしても、装置を正しく運用せずにルールを勝手に省略したり変更したりしては意味がありません。

また、プレス加工の素材は薄い板材であることが多く、この板材が順送り加工などで機械の中を高速で移動しているところに人が接触すると受傷します。機械に不用意に近づきすぎず、巻き込みに注意しましょう。

機械加工における危険と安全

作業者が機械を直接扱う機械加工では、作業者と機械の関係性が近く、その分怪我などの発生がしやすくなります。

旋盤加工では、機械の回転部に衣服や手、工具を接触させて巻き込まれたり、チャックハンドルを付けたまま機械を作動させて、チャックハンドルを吹き飛ばしたりする事故が多いです。

ハンドグラインダーや高速切断機では、高速回転する砥石が身体や作業台に当たると大きな事故となるのはいうまでもありません。また、回転中に砥石が割れると、破片が勢い良く飛散し非常に危険です。

また、直接加工作業を行っている時以外にも危険は潜んでいます。たとえば加工の合間に工具を脱着交換している際に工具で手を切ったり、製品のバリに手で触れて切り傷を受けたり、製品の切りくずやスクラップを集めている最中に手を負傷したりといった事故です。 金属加工は危ないと認識していても、加工の最中ではない掃除やメンテナンスの際につい気が緩んでしまうと、これらの思わぬ事故が起こります。

機械加工において安全を確かなものとする第一の方法は、作業者の注意意識の高揚です。慣れによる怠慢、または不慣れから来る動揺、疲れ、体調不良、保護具の不足などの要因が不注意の原因となります。今一度作業者講習や熟練者からの教育の機会を設けることで、これらの要因を取り除くことが大切です。

<まとめ>

金属加工は、少しの油断が大事故につながる恐れのある危険な作業です。慣れ・不注意・怠慢などのマイナス要素を根気よく取り除き、作業者の安全はもちろん、周囲の人の安全にも気を配りながら作業を行う必要があります。


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