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パテ補修の方法

自動車の凹み修理などの板金加工では、ハンマーと当て金を用いた手板金加工を使用する方法もありますが、比較的小さな傷や凹みにおいてはパテを使用する場合があります。パテ補修の方法や目的はどのようなものでしょうか。

パテ補修の目的

自動車の傷や凹み修理で用いられるパテ補修の目的や役割は知っている方は多くないでしょう。

自動車の傷や凹みの修理においては、ハンマーを用いた手板金加工で修理する方法もありますが、ハンマーの扱いには高度な熟練を必要とするうえ、ハンマーの当て方を失敗すればさらなる傷や強度低下にもつながります。そこで、まずハンマーで大きな凹みを大まかに修理した後の仕上げとして補助的にパテ補修を行なったり、小さな凹みや傷ではハンマーを使用せずにパテだけで修理したりする工法がよく活用されているのです。パテ補修では、自動車の車体などにできてしまった凹みや傷に、ボディーフィラーと呼ばれる充填剤を盛りつけて目立たなくすることができます。

パテ剤の選び方

パテ剤の種類はさまざまなものがあるため、補修の必要や状況に応じて適切なパテ剤を選択することが重要です。以下でパテ剤の種類やそれぞれの特徴をご紹介します。

厚付けパテ

これは、厚盛りに適したパテです。肉持ちがよく、大きな凹みを埋める下地としてまず厚付けパテを使用し、その上に仕上げパテを塗りつけて仕上げます。

クイックパテ

その名の通り、硬化が早いパテです。硬化の待ち時間が少なくて済み、また硬化後の痩せも少なく、削りやすいので作業性に優れています。また、扱いやすく、最大盛り付け厚もさまざまなタイプがあるため、DIYで車にパテ補修を行うのにも適しているでしょう。

樹脂パテ

擦り傷などの小さな傷の補修に特化したパテです。柔軟性、密着性に優れ、ちょっとした傷の補修には最適ですし、ほかのパテのピンホール(巣穴)の充填にも使用できます。

ファイバーパテ

カーボンファイバーが配合された、とても硬いパテです。厚付けできるので大きな凹みなどの下地の成形に適しています。しかし、硬いため仕上げ研磨が難しいことがデメリットです。

ポリエステルパテ(ポリパテ)

下地となる厚付けパテと仕上げ剤の中間層に塗るパテですが、厚塗りはできないので厚みを計算して塗る必要があります。

バンパーパテ

このパテは、主にバンパーの補修に使用します。

ラッカーパテ

ピンホール(巣穴)埋めに適したパテです。

仕上げパテ

最終仕上げに使用するパテです。

  • 厚付けパテ
  • 厚付けパテ
  • クイックパテ
  • クイックパテ

  • 樹脂パテ
  • 樹脂パテ
  • ファイバーパテ
  • ファイバーパテ

  • ポリエステルパテ
  • ポリエステルパテ
  • バンパーパテ
  • バンパーパテ

  • ラッカーパテ
  • ラッカーパテ
  • 仕上げパテ
  • 仕上げパテ

パテ補修の下準備

パテ補修を美しく仕上げるためには、仕上げ層の加工が重要かと思いがちですが、実は一番重要なのは下地を丁寧に作りこむことといわれています。目に見えない部分ですが手を抜かずしっかりと下準備を行いましょう。

パテ補修の下準備においては、まずパテを盛る範囲を150番の耐水サンドペーパーで研磨し、塗装を剥がし、320番で周囲との段差をなだらかに成形します。その後、シリコンオフスプレーを塗布して塗布面を脱脂しましょう。パテ塗りの際には、塗布面に油分が残っていると塗ったパテが脱落する原因となるので、ここでしっかりと油分を除去しておくことがポイントです。

パテ補修の方法

下地の準備が終わったら、いよいよパテ補修に入ります。

パテ剤と硬化剤を正しい割合で混合し、パテの盛り付け作業に入っていくのですが、盛り付けは、数度に分けて繰り返し行いましょう。金属面にパテをしっかりと接合させるためにヘラを立て気味にして、強くしごくようにしながら薄くつけ、凹みの部分には複数回に分けて凸状になるまで塗りつけることが大切です。硬化時間が早いパテ剤を使用する場合は手早く作業を行い、気温や湿気に応じた所定の時間をとって硬化させましょう。硬化したパテ部分が研磨に適した半乾きになったら、専用のサフォームか粗目のヤスリで削っていきます。車体曲面などのパテ補修を行う場合は、車体反対側の同じ箇所の曲面と比較すると元の形状に近づくのでおすすめです。粗削りが済み、パテが硬化したら紙ヤスリやオービタルサンダーで仕上げの研磨を行います。

まとめ

パテ補修は、プロはもちろんアマチュアのDIYでも自動車の傷や凹みなどを簡単に補修できる工法です。さまざまなパテ剤が市販されているので、用途に合わせたものを選択しましょう。パテ補修においては、下地の処理をしっかりと行い、所定の混合割合や硬化時間を守って正しく作業を行うことが大切です。


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