濾過布の特長

濾過布は濾過の作業になくてはならないものですが、素材や織り方によって様々な種類があり、使用目的や使用条件に応じて最適なものを選ぶことが必要です。ここでは、濾過布の種類や特徴について説明します。濾過布を選ぶのに迷ってしまう場合にはこちらを参考にしてみてください。

濾過布とは

濾過布は、工場や作業場で排出された不純物の混ざる液体や気体を分離させるのに用いる布です。古くから行われてきた濾過ですが、近年では大量に処理できるように、摩擦抵抗はもちろん、耐薬・耐熱性能や耐摩耗性能が高いものなど様々な濾過布が登場してきています。

糸の種類

濾過布は繊維の素材だけでなく、意図の種類によっても違いがあります。大まかに下記の3つが挙げられますので、それぞれ覚えておきましょう。

短繊維

抵抗が少ないと感じやすい繊維ですが微粒子を通過させない密度を持ちます。様々な場面で有用な繊維ですが、糸にケバ立ちがあり、目詰まりしやすいのが難点でケーキの剥離もよくありません。

長繊維

糸にケバ立ちがなく表面が滑らかな繊維でケーキの剥離が良いのが特徴です。強度も短繊維と比べて高いものが多いですが、抵抗も大きく一長一短といえます。

単繊維

表面が滑らかでケーキの剥離も良いですが、微粒子が単独で濾過できないなどの欠点もあります。

織り方の種類

濾過布は織り方にもいくつかの種類があり、代表的なのは平織、綾織、朱子織の3つです。また、複数の繊維を利用して織ったり、目の粗さをコントロールしたりして多様な種類が登場しています。

平織

表面を平たんにしつつ堅牢な織り方で、布目が詰まっていることが多く、高圧用に使用する濾過布として利用しやすいです。

綾織

表面に斜めの模様が見える織り方で柔軟性があるのが特徴です。地厚で高密度の濾過布にでき、様々な場面で用いられるため一般的な濾過布といえます。

朱子織

他の二つの織り方と比べても平滑で高密度の濾過布です。

素材別特長

現在、濾過布の素材として使用されている合成繊維には、ポリプロピレン、ポリアミド(ナイロン)、ポリエステルなどが挙げられます。

ポリプロピレン

耐薬性能が高く、酸性・アルカリ性問わず使用することができます。ただし、耐熱性はあまり高くなく常温から90℃程度を目安に使用することが必要です。

ポリアミド(ナイロン)

アルカリ性に対して強い抵抗性を備えた素材です。摩耗に対しても抵抗性が高く安定して使用可能ですが、酸には弱く、特に無機酸に対しては十分な注意が求められます。

ポリエステル

高い耐熱性を誇る素材で、常温から130℃程度まで対応することが可能です。酸に強く伸びに対しても抵抗が大きいですが、アルカリ性に弱い点には注意しましょう。

これらの他にも濾過布には、ビニロンや綿が素材として選ばれるケースもあります。それぞれの特徴を押さえて選ぶことで効率的に濾過できるようになるでしょう。

<まとめ>

濾過布は、現在非常に数多くの種類が販売されており、どれが自身の求めているものかわかりづらくなってしまっています。糸の種類や織り方、素材によってその性能が大きく変わりますので、それぞれの特徴を覚えて自身の目的に遭った濾過布を選べるようにしましょう。


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