大洋製器工業
フックの点検項目2015.03.10
- 玉掛け用具の点検
- シャックルの点検項目
- フックの点検項目
- リングの点検項目
フックの点検基準
フック(重量フック)の点検項目及び廃棄基準は下記の通りです。 安全にフックを使用するために必ず「日常点検」、「定期点検」を実施しましょう。
- 毎回、作業開始前には点検を実施しましょう。
- 毎月1回以上の定期点検を実施しましょう。
1.変形
[点検方法] 目視
[点検箇所] 本体、はずれ止め、スイベル部分など。
[廃棄基準]
・明らかに変形・損傷しているもの。
・はずれ止め(金具)が、変形及び作動不良のもの。
・スイベル部分が円滑に回転しないもの。
あきらかに変形している
フックの変形・作動不良
スイベルが円滑に動かない
[点検方法] ノギス・パス等
[点検箇所] 本体
[廃棄基準] ・標点距離(L寸)を計測し、元の寸法より変形しているもの。
標点距離(L寸)を計測する
2.磨耗
[点検方法] ノギス
[点検箇所] 本体
[廃棄基準] ・D寸・I寸の寸法を計測し、元の寸法より5%以上磨耗しているもの。
磨耗
計測箇所(D寸とI寸)
3.傷・き裂
[点検方法] 「日常点検」目視 「定期点検」ノギス・探傷検査(必要に応じて)
[点検箇所] 全体
[廃棄基準]
・き裂のあるもの。
・当たり傷、切りかき、などがある場合は、グラインダ等でなめらかに削り取り、その深さが元の寸法より5%以上減少するもの。
※手直し後、磁粉探傷試験、浸透探傷検査(カラーチェック)などによって、微小な き裂の検査を行なうことが望ましいです。
傷(当たり傷・切りかき)・き裂など
4.アークストライク
[点検方法] 目視
[点検箇所] 全体
[廃棄基準]
・アークストライクがあるもの
※アークストライクとは、溶接棒を不用意に接触させて、アークを発生させることによって生じるものです。
アークストライクが生じることによって、材質の強度が下がることになります。
アークストライク
5.腐食・さび
[点検方法] 目視
[点検箇所] 全体
[廃棄基準]
・使用上有害な腐食・さびがあるもの。
腐食・さび
6.刻印
[点検方法] 目視
[点検箇所] 本体
[廃棄基準]
・メーカー名、使用荷重、等級などが読み取れないもの。
刻印
POINT
- ・フックを購入したら、元のサイズを計測して記録しましょう。
- ・計測後、管理台帳などに数値を記録しましょう。
- ・この点検項目は標準的使用条件を前提に構成されています。
- 過酷な条件下でご使用の場合は、この点検項目以外の点検が必要になります。
ご使用前に購入元にご相談下さい。