工具の通販モノタロウ エンドミル スクエアエンドミルの刃先の違い

スクエアエンドミルの刃先の違い

スクエアエンドエンドミルには、2種類の刃先があり、それぞれの特徴は切削の際の加工の適した箇所によるものであります。 どれを使用するかはその時々の加工場所を検討し使用する必要がありますので、今回の記事を参考にどれが適しているか検討材料として、基礎的な知識も踏まえ、用途と選び方をしっかりと把握して適切に選定を行いましょう。

スクエアエンドミルとは?

スクエアエンドミルは、先端が平坦になっているエンドミルです。刃は最外径に構成され、水平面や垂直面を切削するのに用いられます。また、スクエアエンドミルは下部の刃が弱くなっており、Z軸加工を行う際はボールエンドミルを使用するのがよいでしょう。

刃先の種類

ピンカド・シャープタイプの特徴

刃先処理を施されていないのが「シャープコーナ」タイプ、あるいは「ピンカド」とも呼ばれています。しかし溝(ギャッシュ)を付けると刃先のコーナーが後ろへ下がってしまうため、加工処理した部分に隅残りが発生してしまいます。 隅残りを取り除く時は、シャープタイプのエンドミルを利用してください。

刃先シャープタイプは、被削材に対して切り込みを浅めにして回転数を上げたい場合に使用されます。隅残り除去(ピン角)が必要な場合にもシャープコーナのエンドミルを使います。

耐チッピング性に劣りますが、刃先がシャープなため、加工精度がよく、精密仕上げ加工に適しています。ハイスエンドミルは超硬エンドミルに比べて靱性が高いため、ほとんどはシャープタイプです。

ピンカドタイプ



ギャッシュ付きタイプの特徴

ギャッシュ付きタイプとは、外周刃まで刃の溝(ギャッシュ)が達していて、刃物強度を高めた刃先処理をされているものです。このギャッシュ付きタイプはアタリとも呼ばれます。エンドミルの刃先コーナーは、ねじれ角、すくい角、外周逃げ角、底刃逃げ角の刃物角から成り立っており、4面から追い込まれることによって、刃物角は小さくなっています。加工作業では振動や衝撃が発生し、コーナー部分が欠損しやすくなります。 ギャッシュ付きタイプは刃先の強度が高いため、欠損しにくいエンドミルとなっています。

ギャッシュ付きタイプ



まとめ

スクエアエンドミルにはその刃先によって様々な加工ができます。これらを切削時の検討材料として、選定をして適した加工を行ってください