ザイトロンアミン液剤
イネ科と広葉雑草との間に選択性があり、広葉雑草に高い効果を示します。
フェノキシ系のホルモン型、吸収移行型の除草剤で、難防除の多年生・宿根性の広葉雑草にも強い殺草効果があります。
雑草の茎葉から吸収され体内を移行し、その生理機能を阻害して枯死させます。
除草効果は、散布翌日頃から茎葉に捻転現象がみられ、遅くとも10~15日後には殺草効果が現れます。
種類芝生・緑地管理の除草剤
性状暗褐色水溶性液体
有効期限(年)5
成分トリクロピル(PRTR・1種)44.0%、その他:エチレンジアミン四酢酸(1種)2.3%
適合作物日本芝、樹木等、すぎ(下刈り)、ひのき(下刈り)、材木
農林水産省登録第(号)14676
毒劇区分普通物
農耕地/非農耕地非農耕地用
内容量1本(1L)
注意
【一般的注意事項】※使用量に合わせ薬液を調製し、使いきってください。
※展着剤を加用してください。
※イネ科雑草には効果がなく、オオバコ、スイバ等には効果が劣るので、それらの優占する所での使用はさけてください。また、カタバミの多い所では所定の範囲で多めの薬量で使用してください。
※草花、植木等周辺の植物には薬害を生じるおそれがあるので、かからないように注意して散布してください。
※散布後の降雨は効果を減少させるので、天候を見定めてから散布してください。降雨後に散布する場合は、雑草が乾いてから散布してください。
※金属腐蝕性があるので、散布器具や薬液の調製に使用した容器等は使用後直ちに水で十分洗ってください。
※使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法を誤らないように注意し、特に初めて使用する場合は病害虫防除所等関係機関の指導を受けるようにしてください。
【作物別注意事項】
[日本芝に使用する場合]
※ターフを形成した日本芝に使用し、西洋芝では薬害を生じるので使用しないでください。
※雑草発生前から発生初期の処理では効果が劣るので、雑草が生え揃った後の雑草生育期に散布してください。
※本剤の処理により、黄変等の薬害を生じることがありますが、やがて回復し、その後の生育に対する影響は認められていません。ただし、夏期高温時や芝の生育が劣っている場合には黄変の程度が大きくなるので十分注意をしてください。
[公園、堤とう等で使用する場合]
※激しい降雨の予想される場合は使用をさけてください。
※薬液の飛散あるいは流出によって有用植物に薬害が生じないよう十分に注意してください。
※水源池等に飛散・流入しないように十分に注意してください。
※薬液の飛散によって自動車やカラートタンの塗装等へ影響を与えないよう、散布地域の選定に注意し、散布区域内の諸物件に十分留意してください。
[すぎ、ひのき(下刈り)に使用する場合)
※落葉雑かん木に使用する場合、1.5m以上のものに対しては効果が劣るので1.5m以下の時に使用してください。また、ムラサキシキブ、リョウブ、クロモジには効果が劣るので、それらの優占するところでは使用しないでください。
※造林木に直接かかると薬害を生じるおそれがあるので、かからないように散布してください。
造林地、樹木等に使用する場合
※雑かん木およびニセアカシアの切株処理に使用する場合、株の側面にナタ等で傷をつけてから、切り口および側面に薬液が十分付着するように散布してください。
※クズの株頭処理に使用する場合、株際よりつるを切断した切り口に薬液が十分付着するように処理してください。
※クズ・フジ等つる類のつる切処理に使用する場合、1~3ヵ所ナタ等でつるに傷をつけてから、切り口に薬液が十分付着するように処理してください。
※ニセアカシアの立木処理に使用する場合、幹の周囲に切れ目なく切傷をつけてから、その部分に薬液が十分付着するように処理してください。
【安全使用上の注意事項】
※誤飲などのないように注意してください。
※原液は眼に対して強い刺激性があるので、散布液調製時および立木、切り株等の処理の際には保護メガネを着用し、薬剤が眼に入らないように注意してください。眼に入った場合は直ちに水洗し、眼科医の手当を受けてください。
※皮膚に対して刺激性があるので、皮膚に付着しないように注意してください。付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください。
※散布の際は、農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は顔、手足などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに洗眼してください。
※公園、堤とう等で使用する際には、小児や散布に関係のないものが作業現場に近づかないよう配慮するとともに居住者、通行人、家畜などに被害を及ぼさないよう注意を払ってください。また、散布後少なくともその当日は散布区域に立ち入らないよう縄囲いや立て札を立てるなど配慮をしてください。
※使用残りの薬剤は必ず安全な場所に保管してください。
※危険物第四類第二石油類に属するので、火気には十分注意してください。
※魚毒性等:この登録に係る使用方法では問題ありません。
※保管:密栓し、火気や直射日光をさけ、食品と区別して冷涼な所に保管してください。