インナーイヤー型 ATH-CM2000Ti [Φ3.5mm ミニプラグ /ハイレゾ対応]
パーメンジュールを採用した磁気回路とDLC(Diamond Like Carbon)コーティング振動板をまとうΦ9.8mm+Φ8.8mmデュアルフェーズ・プッシュプル・ドライバー。
精密切削フルチタニウムボディにより、不要共振を徹底排除。
オーディオ用の高音質A2DCコネクターを採用
グラウンドをL/Rで分離したスターカッド撚り線ケーブル/コードによりクロストークを低減。
左右の音の分離感を高める両出し1.2mバランスケーブル(Φ4.4mm5極プラグ)と1.2mコードを付属。
遮音性に優れたComplyイヤピース(S/M/Lサイズ)付属。
開放的でクリアーなオンイヤー型ならではの心地よさを味わえる
いま主流のカナル型のように押し込むのでなく、耳たぶの内側にそっと乗せる感覚のイヤホンだ。カナル型独特の圧迫感を嫌がる人は少なくなく、どんなに主流になっても馴染めない人は多数いる。本機はそうした悩めるイヤホン愛好家に向けたモデルといってよい。
ボディは精密切削加工されたチタンで、不要共振を徹底的に排除。搭載ドライバーは、15.4mm HDドライバー。硬度と耐久性を兼ね備えたDLCコーティング振動板と、パーメンジュール採用の磁気回路によって、開放感のある立体的な音場再現に特徴のあるドライバーだ。また、グラウンドをL/Rで分離したスターカッド撚り線ケーブルの採用で、チャンネル間クロストークを低減しているのも見逃せない。
手に持つと、精巧でしっかりとした質感の手応えがある。中身が詰まっているという感じがするのだ。そのサウンドは、透明度の高いクリアーで見通しのよいもの。すっきりとしたスムーズなレンジ感の広さが格別で、この辺りにチタニウム・ハウジングの無共振化が奏功している印象だ。分解能も高く、開放的な装着感とも相まって、実に心地よいイヤホンである。
文:小原 由夫
※AV/オーディオ/ガジェット情報サイト「PHILE WEB」所収記事を短くまとめたものです。