デザイナーのピエール・ルグラン (1889~1929)のオリジナル作品を再現し、本表紙ではアールデコ様式の影響を受けた強烈な幾何学的要素の躍動感を表現しています。ルグランは20世紀初頭のフランス製本界における重鎮でした。1916年にフランス陸軍を除隊すると、ルグランのデザインに対する鑑識眼が認知されるようになり、愛書家でコレクターでもあるフランス人のジャック・ドゥーセは、自身の素晴らしい図書室のために他にはない製本をルグランに依頼しました。