プリアンプリファイア
無駄のない安定した回路構成はそのままに、昇圧用MCトランスを増設。
よりパワフルな低音をお届けします。
こだわり抜いた設計思想|1
アナログレコードを再生する上で、カートリッジの性能が重要な役割を果たします。NPE-03では、フォノイコライザアンプに昇圧用MCトランスを増設して、小信号出力のカートリッジに対応できるようにしています。しかも昇圧トランスの入力レベルをHIGHとLOW(20倍/26dB,40倍/32dB)と切り替え可能。カートリッジ出力は(約0.15mV、約0.07mV)と低いものへ対応することができます。昇圧トランスは電源を使わないので、小信号変換でもノイズレベルは非常に小さく構成できます。
こだわり抜いた設計思想|2
カートリッジの特徴として、MM型はMC型よりも振動の構造がシンプルで、針交換ができ量産しやすいために比較的リーズナブルな価格である点が挙げられます。MC型は針とカンチレバーの末端にコイルが巻かれており、針と直結したコイルが動くと出力電圧を発生させます。コイルの巻き数が小さく軽量であるため針のレスポンスも良く、音の切れ味が良いこともMC型の特徴と言えるでしょう。また、構造上コイルの巻き数を増やせないため、出力が(約0.3mV)と低いデメリットもあります。MC型の出力の低さは音の再生能力(高性能)と相反するものです。
こだわり抜いた設計思想|3
MCカートリッジは「ムービングコイル型カートリッジ」のことで、自身がコイルです。なおかつ、昇圧トランスで1次、2次と二つのコイルを通過します。周波数が低いと言うことはダンピングファクターの高いパワーアンプの様なもので、低域がパワフルだと言う秘密だと考えられます。コイルは周波数が高いほどインピーダンスが正比例して上がります。NPE-03に使用されている昇圧トランスは高性能な特性を持ったもので、低レベル出力のMCカートリッジとの相性の良い状態を保ちます。