リストコンプライアンサ
RCCデバイスはRemote Center Complianceの機能をゴム部品を用いて実用化したデバイスです。
ロボットや自動組立て機械のアームとグリッパの間に装着することにより、組立てられる部品間の水平方向および角度(こじり)方向の誤差を修正し、組立てを容易にします。
かじりやこじりによる不良やロスタイムを減少させ機械の損傷を防止しますので、製品の品質、生産性の向上に大きな効果を発揮します。
ロックアップRCCデバイスは従来のRCCデバイスに、フローティング状態を空気圧でロックアップする機構を加えました。
X・Y・Z・α・θ方向の誤差修正ゴムエレメントによりコンプライアンス機能を有します。
挿入作業において面取り部に接触すれば、各方向の誤差を修正します。
部品間の組立てを容易にし、製品の品質、生産性の向上を実現します。
用途
VTRヘッド周辺部品の組立て、プリント基板への部品組立て、カーステレオの組立て、LSI検査設備(ローディング)、カーエアコンの組立て、モータの組立て、オルタネータの組立て、CDプレーヤの組立て、自動変速機のバルブ組立て、磁気ディスク装置の組立て、エンジンのバルブ組立て、人工透析器の組立て
航空機外板のドリル加工、自動計測(検査)、ツールの位置決めと交換、リーマ通し、航空機外板の切削・バリ取り、金型の位置合わせ
繰返し精度(mm)ロック時:±0.1(軸垂直姿勢で無負荷の場合)
使用温湿度範囲0~55℃、0~90%(結露なきこと)
RoHS指令(10物質対応)10物質対応
ロック機構ロックアップ軸:水平方向および角度方向(軸垂直姿勢にて)、ロック用空気圧ポート:M3×1本、アンロック用空気圧ポート:M3×1本、作動空気圧:0.39~0.68MPa(4~7kgf/cm2)
内容量1個
航空機外板のドリル加工、自動計測(検査)、ツールの位置決めと交換、リーマ通し、航空機外板の切削・バリ取り、金型の位置合わせ
注意
※L寸法はエンドエフェクタ取付け面から弾性の中心までの距離です。ご使用に際しては作用点(挿入時の接触点)と弾性の中心を合致させてください。※挿入する部品の先端と弾性の中心が一致するように取付けてください。
※デバイス損傷の原因となりますので、各方向誤差修正量以上の変位および回転方向トルクをデバイスにかけないようにしてください。
※ロックアップRCCデバイスのフローティング状態をロック、アンロックさせるのは、空気圧でロックポートとアンロックポートを切り換えることにより行います。挿入時にアンロック状態にし、移動時にはロック状態にしてください。
※ロックアップ軸は水平方向、角度方向(軸垂直姿勢にて)には作用しますが、回転方向には作用しませんのでご注意ください。