ジェットセッター 64S
「まるで柳の枝にラインを結んでいるような」
最初は小さなプラグ、軽量なルアーをライトラインで投げるためのジェットセッター。
どちらかというと、トラウト族と遊ぶために、と設計されたモデル。小型魚全般、ライトに遊ぶために。
ジェットセッターに採用しているブランクスは、基本はしなやかで粘る。キャストはしっかりとルアーのウェイトを乗せて、
魚がかかればロッドの曲がりを楽しみながら、そしてその曲がりが魚を寄せて、イレギュラーな動きにどこまでも追随していきます。
ライトライン、PEで言えばアンダー1号。モノフィラ(ナイロン、フロロ)ラインならば、6ポンド以下で戦える。
スピニングリールにドラグ性能があるように、ロッドにも大きな力を減衰・減速させるようなイメージ。
「車がコーナーに入る前にブレーキングを終えて、コーナリング中には慣性の力でアウト側へはらむ力により、スピードが落ちる」、
そんなイメージ。良いサスペンションとダンパーを装備した、ライトウェイト・スポーツカーのような竿を作りたかったのです。
ラインは上述のように、PEは1号以下、モノフィララインなら~6ポンド。リールは小型で軽量の、
ドラグがスムーズなものを使うほどに楽しいでしょう。狙う魚はノーリミット。アングラーがこのロッドを手にして考えてみてください。
トラウト族、ラージマウス、スモールマウス、小川の小型魚達、海にいけば遊んでくれる魚は無限ですね。
メバル、カサゴ、アイナメ、チヌ、シーバス、小型のイカ達、アジ、サバ… いつでも曲げたくなる、弓を引くようにキャストしたい、
だから僕らはいつも持っていたい、ということでコンパクトに機動性を高める、パックロッドになったのです。
あ、そうそう、このロッドにはアメリカ製のマイクロウェーブガイドを初採用しました。
これまでの日本製ガイドと、このマイクロウェーブを装着した2本を使い続けた結果、一長一短あったのです。
そして、マイクロウェーブの方が、ほんの少し飛距離が伸び、ガイドセッティングによるところもありますが、楽しく感じたのです。
ならばと、ジェットセッターらしく、楽しい方を採用しました。