DCMをはじめとする、成型合板による一連のチェア(他にLCW、LCM、DCW)は、チャールズ・イームズの代表作として、また、ミッドセンチュリーデザインの名作として知られています。
1999年12月のTime magazine「The Best Of The Century」では、The Best Designとしても取り上げられています。
4本のステンレスパイプを3点でのみ溶接結合したフレームに、3次元曲面による背と座の成型合板を、ラバーマウントを挟んでボルト留めをしたシンプルな構造です。
背と座を一体成型にするのではなく、あえて2つのパーツにすることにより、荷重や衝撃を吸収するラバーマウントが十分にその効果を発揮するようデザインされています。
最初に製品化を行ったのは、チャールズ・イームズが当時勤めていたEvans Products Companyです。背と座のカーブを描く有機的な形状から、”the potato chip chair”というニックネームを持ちます。
チャールズ&レイ・イームズの功績は、成型合板という素材からスタートしたと言っても過言ではなく、安価で大量生産できるプロダクトの開発がそのコンセプトでした。
デザイナーの使命として、一人でも多くの人に「役に立つものを提供する」というイームズの思想が、果たして、現代でも受け継がれているのでしょうか。
用途ジェネリック商品・デザイナーズチェア・リプロダクトチェア・ラウンジチェア・チェア
質量(kg)約7
寸法(幅W×奥行D×高さH)(cm)52×55.5×76
材質(脚)ステンレススチール
座面高(cm)45
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