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オーステナイト系ステンレス系ステンレス鋼フラックス入りワイヤで、スラグの剥離が優れている汎用タイプとビードの白いWHITEタイプがあります。炭素含有量が低いため、溶着金属は溶接したままの状態でも耐粒界腐食性に優れています。したがって排煙脱硫装置、肥料プラント、食品化学装置など化学的腐食環境をはじめ、海洋環境など過酷な耐食性が要求される箇所での溶接に適します。尚、混合ガス(80%Ar+20%CO2)専用ワイヤがあります。

低炭素オーステナイト系ステンレス鋼フラックス入りワイヤで、スラグの剥離が優れている汎用タイプとビードの白いWHITEタイプがあります。炭素含有量が低いため溶着金属は溶接したままの状態でも耐粒界腐食性に優れています。したがって耐食性を必要とし、溶接した後に固溶化熱処理の出来ないような場所の場所の溶接に適します。尚、混合ガス(80%Ar+20%CO₂)専用ワイヤがあります。

オーステナイト系ステンレス鋼フラックス入りワイヤで、ニオブ添加により炭素が安定化されており、Cr炭化物が析出しにくく、耐粒界腐食性に優れています。高温特性も優れており、SUS321やSUS347の溶接に用いられます。

ビスマスを含まないビスマスフリー(BF)タイプ オーステナイト系ステンレス鋼フラックス入りワイヤで、完全オーステナイト組織になります。Cr、Niの含有量が高いことから耐食性、耐熱性および耐酸化性が優れております。SUS310S、SCS18、SUH310などの溶接および異材溶接に使用されます。

オーステナイト系ステンレス鋼フラックス入りワイヤです。SUS316クラッド鋼のクラッド側の初層の溶接、あるいはSUS316やSUS317と炭酸鋼または低合金鋼との異材溶接に用いられます。割れ感受性が低いので割れやすい箇所の溶接に効果があります。

オーステナイト系ステンレス鋼フラックス入りワイヤです。SUS316Lクラッド鋼のクラッド側の初層の溶接、あるいはSUS316LやSUS317Lと炭素鋼または低合金鋼との異材溶接に用いられます。割れ感受性が低いので割れやすい箇所の溶接に効果があります。