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日本薬局方準拠培地

日本薬局方準拠培地

本培地は、環境水からLegionella属菌を分離するための選択分離培地である。夾雑菌の多い環境水からの分離検査に適している。 。非選択分離培地であるBCYEα寒天培地を基礎培地とし、グリシン、バンコマイシン、ポリミキシンBおよびシクロヘキシミドが選択剤として添加されている。環境水中に夾雑菌が多く存在すると、非選択分離培地である BCYEα 寒天培地は役立たない場合が多く、選択分離培地を複数枚併用することで良い結果が得られやすい。しかし、選択分離培地の抗菌剤がLegionella属菌の発育に影響するするため、非選択分離培地であるBCYEα寒天培地を併用すべきであるといわれている。「ISO11731：1998(E)」や「新版レジオネラ症防止指針」に掲載された培地と同組成の培地である。

本培地は、Legionella属菌の非選択培地である。夾雑菌が少ないと推定される環境水から分離、および確認試験に用いる。Legionella属菌は一般的な細菌培地に発育しないため、本培地には、発育に必要な物質(L-システイン塩酸塩、ピロリン酸第二鉄)、発育を促進する物質(α-ケトグルタル酸、ACES緩衝液)および発育阻害物質を吸着する活性炭が添加されている。

本培地は、発色酵素基質を用いた腸管出血性大腸菌(EHEC)の選択分離用培地である。便や食品からのEHEC O157・O26・O111の検出を目的とする。EHEC O157・O26・O111が 発育時に分解する発色酵素基質と、ソルビトールを含有することで、それぞれの鑑別性を高めている。

本培地は、Haemophilus、Neisseriaなどの発育要求性の厳しい菌の分離培養、および増菌培養のために使用する。ゴノコッカス(GC)寒天基礎培地にヘモグロビン末とCLSI M22-A3発育因子を加え、発育支持力を強化した培地である。

本培地は、基礎培地にニッスイトリプトソーヤ寒天培地を用い、ヒツジ脱繊維血液を5%と発育因子を加えた培地である。基礎培地に含まれるダイズペプトンおよびカゼイントリプシン消化ペプトンが極めて広範囲の菌の発育を支持している。各種臨床材料からの病原菌の分離