22Cr-12Ni のオーステナイト系ステンレス鋼溶接棒で、耐食性・耐熱性・機械的性質に優れた溶着金属が得られます。
この溶接棒は溶着金属の合金成分が多く、母材の希釈を受けても組織の変化はなく、異材溶接やクラッド鋼の1 層目、またはライニング溶接に適しています。
溶着金属は適量のフェライトを含むオーステナイト組織で、割れ感受性が低く溶接性に優れ、作業性も良好です。
用途主としてSUS309 や同一成分系のステンレス鋳鋼・耐熱鋳鋼の溶接、合金成分が多いためステンレス鋼と炭素鋼や低合金鋼などの異材溶接、ステンレ
スクラッド鋼の溶接。(SUS309S・SCS17・SUH309・SUS405・410・430 など)
JIS規格Z3221 ES309-16
被覆系ライムチタニア
AWS規格A5.4 E309-16
RoHS指令(10物質対応)対応
29Cr-9Ni のフェライトを多量に含むオーステナイト組織の溶着金属が得られるステンレス鋼溶接棒です。
約30%と多量のフェライトにより、軟鋼母材の希釈を受けてもマルテンサイトの発生はなく、耐割れ性は良好で異材溶接に適しています。
用途オーステナイトステンレス鋼と軟鋼、高ニッケル合金とステンレス鋼などの異材溶接、硬化肉盛溶接の下盛など
JIS規格Z3221 ES312-16
被覆系ライムチタニア
AWS規格A5.4 E312-16
RoHS指令(10物質対応)対応
溶着金属成分がNi-Cr-Fe のインコネル合金となる溶接棒で、主に耐熱・耐食材料として原子力工業や化学工業に広く使用され、インコネルW.E.182 に相当する溶接棒です。
溶着金属は耐熱性・耐食性・耐酸化性及び機械的性質に優れ、希釈を受けても安定した組織を示し、異材溶接に使用して優れた性能を示します。
用途インコネルの溶接、インコネルと炭素鋼・ステンレス鋼・ニッケル及び高ニッケル合金あるいはステンレス鋼と低合金鋼などの異材溶接、インコネルクラッド鋼のクラッド側の溶接、炭素鋼への肉盛溶接
JIS規格Z3224 ENi6182
被覆系ライムチタニア
AWS規格A5.11 ENiCrFe-3
RoHS指令(10物質対応)対応
溶着金属のC 量を0.04%以下にした22Cr-12Ni ステンレス鋼溶接棒で、耐食性・耐熱性・機械的性質に優れた溶着金属が得られます。
この溶接棒は合金成分が多く、極低炭素であるため、肉盛溶接などで母材の希釈を受けても安定したステンレス鋼の溶着金属が得られ、特に炭素の増加をおさえる必要がある場合に最適です。
溶着金属は適量のフェライトを含むオーステナイト組織で、割れ感受性が低く溶接性に優れ、作業性も良好です。
用途主としてSUS309S・ステンレス鋳鋼・耐熱鋳鋼・ステンレスクラッド・ステンレス鋼と炭素鋼などの異材溶接。また、炭素鋼やCr-Mo 鋼への肉盛溶
接で炭素の低下を特に必要とする場合。(SUS309S・SCS17・SUH309・SUS405・410・430 など)
棒長(mm)350
JIS規格Z3221 ES309L-16
被覆系ライムチタニア
AWS規格A5.4 E309L-16
RoHS指令(10物質対応)対応
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