「硬化肉盛用」の検索結果

13Mn 鋼の溶接材料で、溶着金属はオーステナイト組織を示し、加工硬化性に富んでいます。 溶着金属は靱性に富み、溶接のままでは硬さが低く、外部から激しい衝撃を受けると表面が硬化して高い硬さとなります。

高クロム鋳鉄系で、溶着金属中に多量のクロム炭化物を生成し、エロージョン及び土砂摩耗に最適です。 溶着金属は優れた耐摩耗性を示すと共に、腐食及び高温雰囲気中でも耐摩耗性に優れています。

16Cr-16Mn の溶着金属成分で、オーステナイト組織を示し靱性及び加工硬化性に富んでいます。 ソリッドワイヤに比べて、アーク安定性は非常に良好で、スパッタが少なく、スラグが均一にかぶるため美しいビードが得られます。 溶着金属の強度が優れると共に耐割れ性も優れていますので、異材溶接及び合金鋼の溶接にも適しています。

溶着金属はオーステナイトとマルテンサイトの混合組織を示し溶接のままで硬く靱性に富んでいます。 耐亀裂性に優れているため激しい衝撃摩耗を受ける部品の肉盛に最適です。

鋼製チューブにタングステン炭化物粒を詰め込んだガス溶接棒で、特に激しい摩耗を受けるオガライト成形機部品に肉盛して優れた性能が得られるように設計しています。 溶着金属は溶解した鉄とタングステンのマトリックス中に、超硬質のタングステン炭化物粒子が未溶解のまま均一に分散しています。

作業性、スラグの剥離性ともに良好で溶け込みは少なく、1 層目から十分な硬さが得られます。 溶着金属は耐熱・耐亀裂・耐摩耗・耐衝撃性に優れています。

高酸化チタン系の被覆棒であるため作業性が良好で、スラグの剥離性及びビード外観も良好です。 溶着金属はパーライト組織で安定した硬さと靱性に富んでいます。 軟鋼または鋳鋼品の機械部品で金属間の転がりまたは滑り摩耗部の肉盛に用います。

C，Cr，B を主要合金とする空冷硬化性に富む溶接棒です。 溶着金属にクロム炭化物・クロム硼化物を有し、靱性には欠けますが激しい土砂摩耗をうけるものに優れた耐摩耗性を示します。

25Cr 鋳鉄系で、溶着金属中にクロム炭化物を生成し、耐エロージョン摩耗に最適です。 600℃の高温まで硬さがあまり低下しません。 耐摩耗性と同時に耐熱性・耐食性をも備えています。

タングステン炭化物系の溶接棒で溶着金属は非常に硬く、衝撃の小さい激しい土砂摩耗に極めて優れた耐摩耗性を示します。 TWC はフラックスからタングステン炭化物を添加したものです。

溶着金属はパーライト組織で、金属間摩耗に適しています。 溶接後の機械加工や焼き入れも可能です。 優れた延性と耐衝撃性を有しますので中程度の衝撃にも耐えます。

溶着金属は耐熱性・耐亀裂性・耐摩耗性・耐衝撃性に優れています。 作業性及びスラグの剥離性ともに良好です。 溶着金属の機械加工は可能です。

13Cr 系ステンレス鋼に4%Ni と1%Mo を添加したもので、耐食耐摩耗用として優れた性能を示します。 ES410 系溶接棒は空冷硬化性が強く、溶接に当っては厳しい温度管理が必要ですが、この溶接棒は予熱温度及びパス間温度管理が容易です。 溶着金属は機械的性質に優れ耐割れ性・耐焼戻し脆性・耐熱亀裂性にも優れた性能を示します。

16Cr-16Mn-2Ni 鋼の溶接棒で安定したオーステナイト組織を示し、良好な耐熱耐摩耗性を示します。 高温摩耗及び衝撃摩耗に適しています。

16Cr-16Mn 鋼心線を使用した溶接棒で、溶着金属はオーステナイト組織を示し、靱性及び加工硬化性に富んでいます。 溶接部分の強度が優れているため、異材溶接及び合金鋼の溶接にも適しています。

Nb，Mo，W，V を含む高クロム鋳鉄の溶接棒です。 溶着金属中に多量のクロム炭化物の他Nb、Mo、W、V などの炭化物も生成し、エロージョン摩耗に対して優れた性能を示します。 600℃の高温まで硬さの低下が少なく、高温においても優れた耐摩耗性を示します。 繰返し加熱冷却を受けても硬度の低下はありません。

Nb，Mo，W，V を含む30Cr 鋳鉄の溶接棒です。 溶着金属中に多量のクロム炭化物を生成すると同時に、Nb、Mo、W、Vなどによる複合炭化物も生成し、エロージョン摩耗に対して優れた性能を示します。 600℃の高温においても硬さの低下が少なく、耐食性にも優れていますので、高温及び腐食雰囲気中での耐摩耗用としても適しています。

溶着金属はCr、Ni、Mo、W を含有し、オーステナイト地に炭化物を析出した組織を得る溶接棒です。 溶着金属は靱性に富み、高温における硬さの低下が少なく、高温摩耗や衝撃摩耗に最適です。 機械加工は可能です。

溶接のままでマルテンサイト組織を示す空冷硬化性の溶接棒です。 溶着金属はやや靱性に欠けますが、高い硬さが得られるため比較的衝撃の少ない土砂摩耗に優れた性能を発揮します。

溶着金属はマルテンサイト組織ですが、靱性にも優れ重荷重金属間摩耗や軽衝撃摩耗に対して良好です。 作業性は良好であり、ブローホール感受性も低く、耐亀裂性にも優れています。 肉盛のままでの機械加工は困難です。

Co-Cr-Mo 合金系の耐摩耗用アーク溶接棒です。 溶着金属は耐摩耗性・耐熱性・耐食性に優れ、衝撃をともなう金属間摩耗を受ける部品の肉盛に最適な溶接棒です。 特に熱衝撃に優れた性能を示し、耐亀裂性など溶接性や作業性にも優れています。

Co-Cr-W 合金で、いわゆるステライトと呼ばれている合金です。 耐食性・耐熱性・耐摩耗性に優れています。STL-1 に比べて耐摩耗性は劣りますが、靭性が増すため、耐衝撃性に優れています。 ガス溶接に比べると、硬さはやや低くなります。

従来困難とされていた焼入硬化部の欠損箇所を補修するために設計した独特の性能を持つ溶接棒です。 予熱や下盛溶接を必要とせず直接肉盛ができ、常温はもちろん高温における耐衝撃、耐摩耗性に優れています。

13Cr 系ステンレス鋼に2%Ni と1%Mo を添加したもので、耐食耐摩耗用として優れた性能を示します。 溶着金属は成分的に安定し、組織が緻密なマルテンサイトとオーステナイトの混合組織となるためバルブシート面などに肉盛しても仕上加 工面に色ムラを生じません。 溶着金属は機械的性質に優れ、耐割れ性・耐焼戻し脆性・耐熱亀裂性にも優れ、切削加工が可能です。

25Cr 鋳鉄にNb を添加した溶着金属が得られる溶接棒です。 溶着金属中に多量のクロム炭化物を生成すると共にニオブ炭化物も生成し、エロージョン及び引掻摩耗に対して優れた耐摩耗性を示します。 600℃の高温においても硬さの低下が少なく、耐食性にも優れていますので、高温及び腐食雰囲気中での耐摩耗用としても適しています。

軟鋼チューブにタングステン炭化物粒を封入して特殊なフラックスを被覆したタングステン炭化物系の硬化肉盛用アーク溶接棒です。 溶着金属は非常に硬く、衝撃の小さい激しい土砂摩耗に優れた耐摩耗性を示します。

溶着金属はソルバイト組織で、靱性に優れています。 金属間摩耗，中衝撃摩耗に良好な結果を示します。 機械加工はたいていの場合可能です。 加工後の焼入硬化(フレームハードニング・高周波焼入)も可能です。

Co-Cr-W 合金で、いわゆるステライトと呼ばれている合金のなかで最も代表的な合金です。 耐食性・耐熱性・耐摩耗性に優れています。STL-1・-2 に比べ、熱間冷間での靭性が高いため、幅広く使用されています。 ガス溶接に比べると、硬さはやや低くなります。

18%Ni のマルエージング鋼溶接棒です。 溶接のまま、あるいは溶体化処理を行った溶着金属は、極低炭素マルテンサイトで、やわらかく靱性に富んでいます。したがって切削も容易です。 溶着金属は溶接のままから500℃×2 時間の時効処理により高い硬さを得る事ができます。

高マンガン鋼の溶接棒で溶着金属はオーステナイト組織を示し、加工硬化性に富んでいます。 溶着金属は靱性に富み、溶接のままでは硬さが低く、外部から激しい衝撃を受けると表面が硬化して高い硬さとなります。

高クロム鋳鉄系の溶接棒でCr 含有量が多く耐食・耐熱・耐摩耗性に優れています。 この溶接棒は他の高クロム鋳鉄系溶接棒より炭素の含有量が少なく、針状炭化物の析出はありませんが、適切な予熱を行うことで割れ感受 性が著しく低くなり、耐食・耐熱性が要求される金属間摩耗にも適しています。 溶着金属は炭化物とオーステナイトあるいはマルテンサイト地に初晶オーステナイトの組織で、溶接性に優れ、作業性も良好です。

13Cr マルテンサイト系の耐摩耗溶接棒です。 溶着金属は自硬性が大きく、初層より十分な硬さが得られます。 土砂摩耗に適し、また耐食性もあるため中程度の腐食摩耗にも適しています。

溶着金属は耐熱鋼SUH-3 に準じる組成をもち、耐摩耗性が非常に優れています。 靱性があり耐亀裂性及び耐衝撃性にも優れています。

Cr、Ni を含有したオーステナイト組織の溶接棒です。 溶着金属は靱性に富み、高温での硬さの低下が少ないため高温摩耗、衝撃摩耗に適しています。 機械加工は可能です。

溶着金属はソルバイト組織であり、金属間摩耗及び中衝撃摩耗に最適です。 硬さと靱性に富み、焼入硬化性にも優れています。 機械加工はたいていの場合可能です。 熱間で鍛造しても組織や硬さは変化しません。

タングステン炭化物を焼結させた特殊な芯線を使用した溶接棒です。 溶着金属はタングステン炭化物を主体とする組織を示し、もっとも高い硬さが得られ、エロージョン摩耗に対して優れた性能を発揮します。

繰り返し加熱冷却を受ける熱間シヤ・金型などに使用して、優れた耐摩耗性が得られます。 酸化性・還元性雰囲気に対して優れた耐食性を示します。

溶接のままでHV450 程度の溶着金属が得られます。 ソリッドワイヤに比べてアークの安定性は非常に良好で、平滑で美しいビードが得られます。 風の影響も受け難く、屋外でも良好な溶接結果が得られます。