大リード転造ボールねじは、ねじ軸およびボールねじナットに設けられたボール転動面を負荷ボールが軸方向荷重を受けながらねじ軸の周囲を転がり運動したあと、ボールねじナット端面に設けられたエンドキャップで溝からすくい上げられ、ボールねじナットの中を通り反対側のエンドキャップから再び負荷域へ循環し無限転がり運動をします。ねじ軸のボール転動面は、右ねじに転造成形されており、ボールは溝を転動していきます。高速回転でも安定した動作が得られ、ボールがボールねじナットの中を回転するので静音です。標準ボールねじを高速回転させて使用している箇所に置き換えると、ねじ軸の回転数が低くできるのでねじ軸の危険速度を考慮してねじ軸径を太くしたり、難しいねじ軸の固定方法を採用する必要がなくコストダウンにつながります。ボールねじナットは長さが短く、外径も最小にし、さらにフランジを2箇所平取して芯高さを低くしたコンパクトな構造です。小さな推力で大きな回転力が得られ、アクチュエータなどにも最適です。ボールねじナットには防じん効果の高いブラシシールが内蔵されています。
仕様無予圧タイプ両端ブラシシール付き
種類丸形
給脂穴M6
RoHS指令(10物質対応)対応
ねじ軸とナット間でボールが転がり運動をするので高い効率が得られ、従来のすべりねじに比べ駆動トルクが1/3以下になります。したがって回転運動を直線運動に変えることだけでなく、直線運動を回転運動に変えることも容易にできます。ボールによる転がり運動のため起動トルクが極めて小さく、すべり運動のようにスティックスリップを起こさないので、正確な微動送りができます。バックラッシがなく、予圧を与えられるので予圧により軸方向すきまをゼロ以下にでき、高い剛性が得られます。効率が高く発熱が小さいので、高速おくりができます。軸端・完成品はねじ軸、ボールねじナットを省スペースに標準化したボールねじユニットです。ねじ軸は端末をサポートユニットに合せて標準化しており、モータとは直結構造になるようにしています。ねじ軸、ボールねじナット形状はコンパクトな設計になっています。ボールねじナットには適量のグリースが封入されています。異物の侵入が考えられる場合は、必ず防じん装置(ジャバラなど)を用いてねじ軸を完全にカバーする必要があります。
ねじれ右方向
用途転造ボールナット大リード用
ねじれ右方向
リード精度(mm)±0.21/300
RoHS指令(10物質対応)対応
軸径とリードの寸法が同じボールねじです。
サービス分類オーダー・加工
関連キーワード