溶接棒とは、溶接作業の際に母材を接着させるために使われる溶加材のことです。溶加材は溶接の強度を高めたり母材の接合部分の外観を美しく仕上げたりする役割があり、中でも棒状の溶接棒が多く用いられています。母材をしっかり溶接するためには、溶接方法や母材の材質に合わせ、ステンレス用、軟鋼用、鋳物用などから適した製品を選ぶことが大切です。硬化肉盛用の溶接棒は、消耗が大きい機械部品に金属を充填し強度を回復させるために用いられます。
商品豆知識
タセトRNY308は、最も一般的に用いられている18Cr-18Niステンレス鋼(SUS304)用の溶接棒です。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接が出来ます。溶接作業性は良好で、溶着金属の諸性質は母材と同等以上の性能を示します。
色棒端色:黄
備考認定:NK、ABS、NV
JIS規格ES308-16
AWS規格E308-16該当
タセトRNY309は、溶着金属中のフェライト量を増加させて高温割れを防止するよう設計してあります。主に、軟鋼・低合金鋼とステンレス鋼との異材溶接に用いられますが、硬化性合金鋼の溶接にも適用されます。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接出来ます。
JIS規格ES309-16
AWS規格E309-16該当
タセト鋳物35号は、鉄・ニッケル系の溶接棒で、特に溶接部の強度が優れており、肉厚の大きいものや、耐圧部などに用いられます。
JIS規格ECNiFe-CI該当
AWS規格ENiFe-CI相当
タセトRNY310は、AISI310あるいはSUS310Sの溶接に適し、その耐食性、耐熱性は母材と同等以上です。特別の設計をしてありますので、高温割れの危険性が少なく、また脆化が少ないので熱処理を行う必要がある異種合金の溶接にも適します。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接出来ます。
JIS規格ES310-16
AWS規格E310-16該当
タセトRNY316Lは、国内で最初に作られた低炭素ステンレス鋼溶接棒です。粒界腐食の危険性が少ないので、重要な化学機器の低炭素18Cr-12Ni-Moステンレス鋼(SUS316L)の板・鋳造品などの溶接に用いられ、溶接後の固溶化熱処理を省く事が出来ます。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接出来ます。
JIS規格ES316L-16
AWS規格E316L-16該当
タセトRNY308Lは、溶着金属の炭素を非常に低くするよう特別の配慮がなされています。粒界腐食に対する危険性が少ないので固溶化熱処理の出来ない耐食容器の溶接には欠く事のできない溶接棒であります。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接が出来ます。
JIS規格ES308L-16
AWS規格E308L-16該当
タセト鋳物特号はニッケル系の溶接棒で、母材を予熱しなくてもブローホールやクラック等の欠陥が出にくく、機械加工も容易です。各種鋳鉄の巣埋め、接合、割れ補修に用いられます。
JIS規格ECNi-CI該当
AWS規格ENi-CI相当
タセトRNY309Lは、低炭素に設計されており、低炭素ステンレスクラッド鋼溶接時の鋼板の下盛用として最適です。RNY309と同様に、異種金属、硬化性合金鋼(SUS410、430など)の溶接に優れた性能を発揮します。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接出来ます。
JIS規格ES309L-16
AWS規格E309L-16該当
タセトRNY309MoLは、RNY309Moと同様な特徴を有していますが、さらに炭素量を低減し、0.04%以下に押さえたものです。低炭素ステンレス鋼板で、拘束の大きい厚板を溶接する場合には、特に有効です。
JIS規格ES309LMo-16
AWS規格E309LMo-16該当
タセトRNY309Moは、RNY309と同様な用途に用いられますが、常温の耐食性はRNY316に匹敵し、またMoの添加により、耐割れ性はさらに良好となっています。常温使用のステンレスクラッド鋼及び硬化性合金鋼の溶接には好んで使用されます。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接出来ます。
JIS規格ES309Mo-16
AWS規格E309Mo-16該当
タセトRNY316は、国内で最も古くから用いられてきた溶接棒で、幾多の経験と改良を経ております。酢酸・亜硫酸・りん酸及び塩類に対する耐食性は、18Cr-12Ni-2Moステンレス鋼(SUS316)の板・鋳造品などと同等以上で、耐割れ性も良好です。ライムチタニア型の被覆をしてありますので、全姿勢で溶接出来ます。
JIS規格ES316-6
AWS規格E316-16該当
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