目を悦ばせるだけでなく、そこに気を注ぎ、心を込めるという人間ならではの装飾に対する追求心が昇華した芸術形式。本装丁の英題の一部であるFiligreeは金銀線細工の意味があり、ラテン語のfilum (糸)とgranum (種子)が語源。本装丁は、1697年に出版されたヨハン・アルントの書である「Paradiesgartlein」の表紙を再現したもの。銀箔張りで上品なテンドリルのモチーフは、まず銀のシートを型抜きし、その表面に精緻な溝を丹念に掘り込んで作られます。美の世界に繰り広げられる銀色の静謐は、果てなく繰り返される精緻な作業の結晶。
カバーソフトカバー
質量(g)約98
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
本装丁は、15世紀に作られたベルベット地のダルマティカ(カトリックの司祭服)にインスピレーションを得て生まれました。七つの切れ目の入った盾の中に、チョウセンアザミのような植物のパターンが配され、両側には小さな花の模様があしらわれています。この高級な生地は、ベルベット・ダルマティカ・コレクションの「ブルーベルベット」にもインスピレーションを与えました。
カバーソフトカバー
質量(g)約98
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
Riviere and Sonによる装丁を再現したデザイン。中央の含羞(はにかみ)草(そう)をぐるりと囲む形で、スノードロップをはじめ、色鮮やかな花々、植物、蝶の図柄が配されています。原版はパーシー・ビッシュ・シェリーの「はにかみ草および初期詩編」で使用されたものであり、豊かな創造性を存分に感じられます。
カバーハードカバー
タイプClosure:留め金、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
手織りの布のなかで、芸術、宗教、文化の伝統が1つに融合されています。インドのバラナシに暮らすイスラム教徒たちは、数世紀にわたって、手織りの絹地を使い神聖な儀式のための布や祭服を作ってきました。このデザインはバラナシにある織物会社Kasim Silk Emporiumで作られた布を再現したものであり、同社の持つ伝統を忠実に表現しています。もともとは仏教寺院のために織られたものであり、象徴的な文様と明るい色彩によって、悟りに至るまでの道が描かれています。
カバーソフトカバー
タイプClosure:Closureなし、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
ミケランジェロ・ブオナローティ(1475-1564)はイタリア・ルネサンス期の巨匠の一人と言われています。ここで再現した手書きの手紙からは、人間界最高とされた芸術家の一人の情熱がはっきりと伝わってきます。さらに特徴的なのは、裏表紙にシスティーナ礼拝堂の「アダムの創造」が配され、両面からこのアーティストビジョンの作品を美しく見せていることです。
カバーソフトカバー
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
1990年代にスコット・ハズビーが手掛けた製本をもとにしたデザインで、1800年代前半に作られたシェイクスピアのファースト・フォリオにつけられた新しい表紙の断片を使って作られています。1623年に初版が出された「Mr. William Shakespeare’s Comedies, Histories & Tragedies(ウィリアム・シェイクスピアの喜劇、史劇、悲劇)」 (つまりファースト・フォリオ)は、出版史上、最も価値のある本の一つです。
カバーソフトカバー
質量(g)約98
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
独学のアーティストのローレル・バーチは、鮮やかな色遣いで、生き生きとした動きのあるテーマを絵画や印刷物で表現し、金や銀を使って作品をこの上なく華やかに仕上げました。花々の限りない幸福に賞賛を捧げ、このワイルドフラワーのデザインが象徴しているのは、愛らしい庭の美しさに負けないほどのスピリットの開花です。
カバーソフトカバー
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
本装丁は、1514年にパリのSalel製本所が手がけた「Chroniques(年代記)」というタイトルの製本がもとになっています。豊かさを具現化したようなデザインは、ルネッサンス風の装飾の豪華さを反映しています。このローズピンクのノートブックを手にすると、人生の複雑さを感じさせてくれるでしょう。
仕様GSM(紙の厚さ):80
カバーソフトカバー
サイズミニ
質量(g)約87
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
枚数208
寸法(幅W×高さH×奥行D)(mm)90×140×12
行数1ページあたり:19
罫幅(mm)6.6
フォーマット形式罫線
1冊
¥1,898
税込¥2,088
3日以内出荷
とても言葉では語れない驚異的な自然主義的イリュージョニズムを呈する「スピノラ家の時祷書」は、16世紀にフランドル語で書かれた視覚的に最も洗練されたものの一つです。祈りの言葉や讃美歌、読み物の他にも教会の祝祭日の日程、祈りの時間、儀式、典礼などが記載され、ここで再現したページをご覧いただければわかるように、全面が豪華に彩飾されています。
カバーソフトカバー
質量(g)約98
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
私たちをいつも虜にしてきたルネッサンス様式の金箔押しを施した製本、そして染めた革の深い色合いの素晴らしさに触れ、このパシフィックブルーの装丁は、私たちを出版ルーツに立ち返らせてくれました。アンティークレザーを使った製本の不変の美しさは、この穏やかなシーグリーンの表紙にも表れています。
カバーソフトカバー
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
このデザインは、17世紀の製本家ル・ガスコンのものとされるデザインにインスピレーションを得て生まれました。ル・ガスコンは伝説的な製本家であるにもかかわらず、世間的にはほとんど知られていません。ポワンティエとファンフェアという製本様式の発案者であり、後世の製本史のいたるところに彼のデザインの影響が見てとれます。 仮に原版がル・ガスコンの作品でないとしても、様式は明らかに彼のものであり、別のフランス人の職人が作ったであろうと推定されます。ル・ガスコン様式の製本はシャルル9世時代の終わり近くに初めて登場し、洗練された精緻な装飾が珍重されたようです。ル・ガスコンのファンファール製本では、繰り返されるファンファール模様に金の装飾が散りばめられ、あわせて手仕事によるポワンティエ装飾が施されていました。 原版は、赤いモロッコ革で作られており、ロゼット、渦巻き、点線などのエンボス加工や箔押しが施されていました。また、皮に線を刻んで作られたル・ガスコンならではの小さなコンパートメント(区切り)もデザインを特徴付けています。オリジナルの製本が誰の手になるものであれ、アーティスティックで先見的なデザインを称えて作られたことに変わりはありません。
カバーソフトカバー
タイプClosure:Closureなし、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
このデザインは、ジェームズ・ベンサム著”The History and Antiquities of the Conventual and Cathedral Church of Ely(イーリー修道院教会の歴史と遺物)”の1830年版の表紙を基にしました。大聖堂の街イーリーは西暦673年に生まれました。当初は修道院教会として建設され、その後は壊されてはまた別の様式での立て直しを繰り返し、1845年から1870年にかけて行われた復旧工事によって、主要部分は華麗な華飾式ゴシック様式で再建築されました。聖職者で古物収集研究家の ジェームズ・ベンサムが、この大聖堂の記録を残すことを自身のライフワークにしたとしても驚くことはありません。
カバーソフトカバー
フォーマット形式罫線
オランダの静物画が発展を遂げる前、彩飾家たちは手書きの原稿に動植物を描くことで、感情に訴えかける力を作品に与えました。このスタイルで知られているのがヨーリス・フーフナーへルです。1590年代、神聖ローマ皇帝のルドルフ2世は、”Mira Calligraphiae Monumenta(ミラ・カリグラフィ見本帳)”に彩飾を施すようにフーフナーヘルに命じました。この見本帳はゲオルグ・ボチカイが16世紀中期に書いたもので、本デザインではその1ページを再現しています。
カバーソフトカバー
タイプClosure:Closureなし、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
この幻想的なデザインは、詩人/人類学者であるアンドルー・ラング(スコットランド、1844~1912)の『くさいろの童話集』初版から生まれました。1907年にラングが編纂し、ヘンリー・ジャスティス・フォード(1860~1941)が挿絵を入れたこの本は、12冊の双書からなる『ラング世界童話集』の一冊。妖精の色にちなんだ題名がそれぞれの本に付けられており、このデザインは『くさいろの童話集』初版の表紙を再現しています。
カバーソフトカバー
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
この野生のアザミのデザインは、アールヌーボー期の著名なイラストレーターであるアントン・セダーの作品を使ったものです。オリジナルはセダーが1890年に出版した「Die Pflanze in Kunst und Gewerbe(芸術と取引における植物)」に含まれ、全面に細かくありのままに描いた自然的要素と空間との調和のとれた使い方に目が奪われました。
カバーソフトカバー
質量(g)約98
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
18世紀にオクタビイ・プッチネッリ(Octavio Puccinelli)出版社により発行された『Missale Sacri Ordinis Praedicatorum』の1768年版からとられたデザインです。この時期、製本作業にはシンプルさと複雑さが混在していました。綴じ糸が外から見えないように背に埋め込まれており、本の構造自体は単純だった一方で、より手の込んだ装飾が施されるようになっていきました。
カバーソフトカバー
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:なし、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
写真家のジェラール・ドゥジョルジュは世界中を旅し、レンズを通して様々な建築デザインの大作をカメラに収めてきました。このデザインは、ドゥジョルジュの膨大なコレクションに収められたスペインのグラナダにあるアルハンブラ宮殿です。幾何学模様、花のデザイン、アラビア唐草の模様は、スペインや他の地中海沿岸西部で見られるイスラム建築様式を思い起こさせます。
カバーソフトカバー
タイプClosure:Closureなし、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
ヨーリス・フーフナーヘルは、最も世に知られた彩飾写本家のひとりです。1590年代、皇帝ルドルフ2世は、16世紀に制作されたカリグラフィの技術書「Mira Calligraphiae Monumenta(ミラ・カリグラフィ見本帳)」に彩飾を施すように命じました。ここで再現したのは、「トンボ、カーネーション、昆虫、毛虫、てんとう虫、イングリッシュクルミ、海の軟体動物」として知られているものです。
カバーソフトカバー
タイプClosure:ゴムバンド、エッジプリント:あり、:ポーチ:フリーポケット
フォーマット形式罫線
ノート(サイズ/ミニ)。1910年に出版された本の表紙を再現したものです。中に綴じられていたのは、最高にロマンティックな古代の愛の物語。金箔装飾と艶出し加工が施されたブルーのレバント・モロッコ革による装丁はエミール=フィリップ・メルシエ(Emile-Philippe Mercier)の手になるものであり、そこにはフランス語版『ダフニスとクロエ』(ジャック・アミヨ(Jacques Amyot)訳)が収められていました。オリジナルの物語は、2世紀に活躍した古代ギリシアの小説家ロンゴスにより執筆されました。彼についてはほとんど知られておらず、一説にはローマ人家系の自由民であったとされています。
色Flexis ダフニス
質量(g)約133
枚数208
寸法(幅W×高さH×奥行D)(mm)約90×140×12(ミニ)
行数19
罫幅(mm)6.60
デザイン罫線
FSC認証認定
FSC認証番号C132018
1冊
¥1,898
税込¥2,088
4日以内出荷
ノート(サイズ/ミニ)。ベニ(ベニハナの花弁からとった色素)で染色したシルク地に金の蒔絵が特徴的な唐織ピンクの柄は、能楽の舞台衣装に使われた江戸時代の着物デザインから生まれました。この優美な刺繍は、着物デザインのシリーズで最初に発表した唐織誕生のきっかけでもあります。
色Flexis ピンクの唐織
質量(g)約133
枚数208
寸法(幅W×高さH×奥行D)(mm)約90×140×12(ミニ)
行数19
罫幅(mm)6.60
デザイン罫線
FSC認証認定
FSC認証番号C132018
1冊
¥1,898
税込¥2,088
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