高所作業での保護具はフルハーネス使用が原則!
2019年2月、安全衛生法が改正されました。
その改定には注目すべきポイントが3つあります。
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Point①
旧規格のみ適合した胴ベルト・フルハーネス使用禁止。 -
Point②
作業床が高さ6.75m以上ではフルハーネス義務化。 -
Point③
フルハーネス着用での作業には特別教育の受講必須化

これらのポイントを踏まえ、現場にある墜落制止用器具の使用について見直してみませんか?
墜落制止用器具の見直し、
まずはここをチェック!
高さ6.75m以下の作業でもフルハーネスが前提
高さによっては胴ベルトでも使用可能ですが、6.75m以下の比較的低い高さの作業でもフルハーネスをお勧めします。
宙吊り姿勢の比較
- フルハーネス
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- 身体を支えるベルトが全身を覆っているため、落下した際も身体が比較的安定する。
- 適切な着用をすることにより、墜落制止の際の荷重を全身のベルトで分散することができる。
- 胴ベルト
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- 身体を支えるベルトが胴まわりのみにあるため、落下した際に身体が安定せず大きく振られてしまう。
- 墜落制止の際の荷重が胴回りだけに局所的にかかってしまう。
- 墜落時にベルトから身体が抜け落ちてしまう。

動画で違いをご確認ください!
宙吊りのまま待つことができる時間
フルハーネスは平均14分23秒
胴ベルトは平均1分38秒
救急を要請した場合の平均は7~8分。
高所での救急の場合はそれ以上要します。
参考文献:フルハーネス型安全帯の必要に関する研究-労働安全衛生研究 Vol2,Vol1,pp49-52 深谷湧(2009)

墜落の衝撃だけでなく、救助を待つまでの安全性でもフルハーネスが優れています。
ランヤードの工夫で、高さ6.75m以下の低層作業でも安全に
落下距離を計算し、地面に衝突しないものを使用する
落下距離は様々な条件によって決まるため、同じランヤードでも、フックをかける高さ等により使用できる作業床の高さは変わってきます。
落下検知時のロック機能が備わった巻取り式ランヤードの場合は、落下時にランヤードのベルトがロックされるため、条件によっては作業床の高さ2mでも使用できます。

フックをかける場所(アンカーポイント)を設定し、ランヤードのタイプを決定する
作業者の腰以上の位置にのみフックをかける場合は、タイプ1のランヤードを使用することができますが、足元より上で腰よりも低い位置にもフックをかける場合はタイプ2のランヤードを選択する必要があります。

おすすめランヤード
巻取り式ランヤード(3MTMDBI-サラTMNano-LokTMLight)
巻取式なので、落下距離を抑えることができます。
また、大幅な軽量化を実現しました。
おすすめポイント
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①巻取り機能
常に最短のランヤード長さを保つため、作業時に邪魔になりません。 -
②落下時のロック機能
万一の落下時には、すばやくロックがかかり落下距離を短く抑えます。 -
③衝撃吸収性
薄手のショックアブソーバなので、着用時も邪魔になりません。 -
④軽量・高耐久フック
アルミニウム合金製の軽量フックにより、作業中の負担を軽減します。 -
⑤スイベルループ
カラビナとの接続部にスイベルループを採用。
作業時のランヤードのねじれを抑制します。

伸縮式ランヤード(3MTMDBI-サラTMEZ-StopTM)
軽量で邪魔になりにくい伸縮式ランヤード。
おすすめポイント
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①伸縮式ウェブ
未使用時にはコンパクトに、使用時は伸びるため作業時に邪魔になりにくい構造です。 -
②軽量・高耐久フック
アルミニウム合金製の軽量フックにより、作業中の負担を軽減します。 -
③3種類から選択可能
スタンダードの他、軽量タイプ、ねじれ防止のスイベル付きタイプがあります。

\ 安全性を高め、汎用性を広げる /
おすすめ ランヤードはこちら安全はもちろん、動きやすいフルハーネスを選びたい
墜落した際にも安心ができる製品
フルハーネスは作業中に万一落下してしまった際に重要な保護具です。
墜落制止時にしっかりと衝撃を分散して身体を守り、安定した姿勢で救助を待つことができる、安全な構造のものを選択することが大事です。

しっかり着用しても、動きやすい製品
フルハーネスはしっかりとベルト調整を行い、正しく着用することが重要です。
体格にあった正しいサイズのものを選択するとともに、ベルトの長さが簡単に調整することができるか、しっかりとフィットさせて着用した状態でも動きやすいかなど、着心地は重要なポイントです。

動画でもその特徴をご確認ください!
おすすめフルハーネス
3MTMDBI-サラTMエグゾフィットTMライト フルハーネス
すばやく装着できて身体にフィット、着心地も快適です。
\ 安全性と快適性・作業性を両立した /
おすすめ フルハーネスはこちらランヤード・フルハーネスの点検
安全な墜落制止用器具の運用には、日々の点検が大事です。使用前点検・定期点検時に異常がある場合は使用せず、新しいものをご使用ください。
点検の方法について、点検表と分かりやすい動画もご用意しておりますので、ご確認ください。
※点検票は、クリックすると拡大・ダウンロードができます。
フルハーネスとランヤードは現場の命綱です。点検はしっかりと!
公開日:2023/06/08