屋外の作業での蜂災害
屋外
ヒヤリハット

春に巣作りを始めた蜂は夏から秋にかけ巣の拡張などで蜂の数が増え、最も攻撃的な7月から10月に刺傷被害が増えると言われています。
害虫による被害は農作物だけでなく、自身や作業者にも被害が及ぶことがあるのでしっかりとした対策を行いましょう!
困った!①ビニールハウスや軒下、物置、農作業中に、蜂の巣に気が付かず、刺されそうになった

ハチは振動や大きな音や強い香(香水・柔軟剤・ヘアスプレーなど)に反応し襲ってくる場合があります。
生垣の中や木の根など気づきにくい箇所に巣がある場合、刈払い機で除草作業中にうっかりハチの巣を刺激してしまう可能性があります。
スッキリ!①まずは刺される前の対策を考えて、蜂を寄せ付けないようにする
まずは巣作りを始める3月~5月に巣を作らせない対策を!

巣作りをさせないことが一番の対策です。越冬した女王バチを捕虫して巣作りをさせないようにしましょう。
ハチに刺されにくいように黒の作業着は避けよう

ハチは黒いものを攻撃する習性があります。作業着は黒いものを避け、髪の毛もみせないように帽子をかぶるようにしましょう。できるだけ白に近い色を選ぶとよいでしょう。
あらかじめ腕や脚などに虫除けスプレーを吹き付けておき、万一、巣を発見したときには、近くで大声を出したり、強い振動を与えたりしないように注意しましょう。音や振動でハチの攻撃性が増す事があります。
困った!②作業中にハチやハチの巣を発見!刺されてしまった!

スッキリ!②静かにその場を離れ、刺されたら吸引器などで処置しましょう
スズメバチの巣がある場所はなかなか気づきにくいので、ゆっくり歩いて飛びかうハチがいないか点検する

ハチの攻撃性が高まる7月〜は軒下や物置、樹洞や樹根部にハチの巣がないか確認し、遭遇したときのために撃退スプレーを携帯するようにしましょう。
また、ハチの巣を見つけた際はすぐに駆除しようとせずに、ゆっくりとその場から離れて専門の業者に依頼する、もしくはしっかりと装備を整えたうえで日没後に駆除を行いましょう。
ハチは急激な動きや大きな音に反応し攻撃してくるため手で振り払う、大声を上げる、素早く逃げるなどはさらにハチを刺激する危険な行為です。走らず、逃げず、騒がず、静かに身を低くしてゆっくりと20m以上離れましょう!
その際はハチは下方向にいるものを認識できませんので、視界に入らないようにします。
もしも、刺されてしまったら・・・

傷口をきれいな水でよく洗う。
蜂の針が残っている場合は、そっと抜く。
傷口をつまんだり吸引器(ポイズンリムーバー)を用いたりして毒を体外に出します。口に傷があるとそこから毒が吸収されますので、口で吸うのは良くありません。針が取り除けたら、傷口を冷湿布などで冷やすと痛みを和らげることができます。
速やかに病院で治療を受けましょう!