硬化肉盛用メタル系フラックス入りワイヤ
鋳鉄金型に直盛肉盛をすることを可能にしたメタル系フラックス入りワイヤです。
溶着金属は1層目では希釈により鋳鉄母材のC(炭素)が吸収され靭性のあるオーステナイト組織となりますが、2~3層目からはマルテンサイト+オーステナイト組織となりますので、優れた耐摩擦性を示します。
ダイフェース面の激しい箇所、ビード肉盛などの耐圧の大きい箇所への肉盛に適しています。
用途各種鋳鉄製金型のダイフェース面やビード部などへの肉盛
線径(Φmm)1.2
ワイヤー種類フラックス入
内容量1箱(12.5kg)
注意
※シールドガスは、Ar+20%CO2ガスが適切です。※溶接電源は、パルスMIG溶接電源を使用して下さい。
※特に予熱を必要としませんが、50~150℃の予熱・パス間温度で溶接すると割れ防止に有効です。ただし、予熱・パス間温度を高くしすぎると母材への溶け込みが大きくなりますのでご注意下さい。
※母材への希釈を少なくするために溶接電流は出来る限る低い値を使用して下さい。(特に1層目にご注意下さい。)
※ソリッドワイヤと比較してワイヤの断面変形が起こりやすく送給不良を起こすため溶接送給装置の送給ローラーの加圧は、低くしてご使用下さい。