ルネサスエレクトロニクス社のE2エミュレータは、E1エミュレータの後継機種となるオンチップエミュレータです。オンチップ・エミュレータは、ボードにマイコンを実装したまま、レジスタの内容などを確認しながらプログラムのデバッグを行うことができます。E2エミュレータが対象とするマイコンはRH850ファミリ、R-CarD1、RL78ファミリですが、RXファミリへの対応も予定されています。
E2エミュレータは、マイコンとエミュレータ間の通信速度が高速化され、フラッシュ書き換えとデータ通信を並列化することにより、制御プログラムのダウンロード速度がE1エミュレータに比べて最大2倍になりました。
RH850ファミリ向けの機能として、CAN通信で問題が発生したときに、受信タイミングと割り込み応答処理を同時に記録・表示できるようになり、エミュレータのみでCAN通信とプログラム実行のトレース解析が可能になりました。
RL78ファミリ向けの機能として、制御系電源において消費電流のピークを検出したり、電流値が指定のレベルを一定時間超えるとプログラムを停止させたり、プログラム動作と消費電流を対応させて表示することができます。
E1エミュレータではホットプラグイン機能を使う際、別売オプションのホットプラグアダプタが必要でしたが、E2エミュレータでは不要です。ホットプラグイン機能とは、動作中のシステムに異常が発生したときに、動作したままエミュレータを接続してデバッグする機能です。
これらの改善により、組み込みソフトウェアの開発時間を従来に比べて10分の1程度に削減することができます。


