モノタロウのSDGs豆知識

生態系保護

森を適切に管理することは、自然のバランスを保ち、気候変動への対応力を高めます。これはSDGs15(陸上生態系の保全)やSDGs12(持続可能な生産と消費)の達成に直結し、資源を長く活用しながら環境を保護することに貢献しているのです。さらに二酸化炭素を吸収することでSDGs13(気候変動対策)を後押しし、自然と人々に多くの恩恵をもたらします。

生態系保護とは?

生態系保護とは、森林・河川・海洋・湿地など多様な自然環境と、そこに生きる動植物の関係性を健全に保つ取り組みのことです。人間活動による過剰な開発や汚染、外来種の侵入などで生態系が損なわれると、食料や水資源の安定供給、気候の調整機能など、私たちの生活基盤にも深刻な影響が及びます。
SDGsでは特に目標14(海の豊かさを守ろう)と目標15(陸の豊かさも守ろう)が生態系保護と直結しています。これらは海洋資源や陸上生態系の持続可能な利用や劣化した環境の回復、絶滅危惧種の保護などが含まれているのです。また、目標13(気候変動に具体的な対策を)とも密接に関わり、森林や湿地の保全は二酸化炭素吸収源として気候変動対策に貢献します。
生態系保護は単なる自然保護活動ではなく、地域経済や文化、将来世代の暮らしを守るための基盤づくりです。持続可能な資源利用や環境教育、地域住民の参加を組み合わせることで、自然と人間が共に繁栄できる環境を維持できます。

生態系保護の背景

地球上の生態系は、森林・海洋・湿地・草原など多様な環境が相互に支え合うことで成り立っています。しかし、過剰な資源利用や森林伐採、海洋汚染、気候変動の進行によって、そのバランスは急速に崩れているのです。生態系が損なわれれば、生物多様性の減少だけでなく、食料や水資源の安定供給、気候の調整機能といった人間社会の基盤も脅かされます。
SDGsでは、先に述べた目標14や目標15が生態系保護の中心的な柱です。これらの目標の達成には、資源を持続可能な形で利用し、環境負荷を減らす仕組みづくりが欠かせません。その一環として、製品や資材の選択段階から環境配慮を行う動きが広がっています。

生態系保護がなぜ必要なのか、どういった取り組みができるか

生態系は、多様な環境とそこに暮らす生物が相互に支え合うことで成立していますが、人間による開発や資源の乱用、気候変動、外来種の侵入などによって、そのバランスは急速に崩れているのです。もし、生態系が損なわれれば、生物多様性の減少だけでなく、食料や水資源の安定供給、気候の調整機能といった人間社会の基盤も危うくなるでしょう。
生態系を守る取り組みとしては、森林や海洋の保全活動や持続可能な漁業や農業の推進、外来種対策、環境教育の普及などが挙げられます。日常生活でも、生態系保護に関する認証マークがついた製品を選択するといった行動が大事です。こうした一つひとつの選択が、生態系の回復と維持に貢献し、将来世代に健全な自然環境を引き継ぐ力になります。
例えば、生分解性プラマークは自然界に存在する微生物の働きによって、最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチックを示しています。使用後の回収に多大な労力がかかり、完全な除去が担保できない場合など、意図的に使用現場や土壌で処分することを想定した用途に適しています。
また、使用後のプラスチックが誤って自然環境へ流出した場合の負荷軽減にも貢献します。なお、海洋での分解を期待する場合には、より分解しにくい条件となる「海洋生分解性」の確認が必要です。
FSC®認証やPEFC森林認証プログラムは、適切に管理された森林からの木材や、その他のリスクの低い由来からの原材料で作られた木材紙製品であることを保証し、森林資源の持続可能な利用を支えます。こうした認証やマークを活用することは、日常の消費行動を通じて生態系保護に参加する有効な手段となるでしょう。

「生態系保護」に関する認証マーク

環境への配慮が求められる現代において、生態系保護に関する認証マークは製品選びの重要な判断材料です。なかでも、生分解性プラマークはプラスチックごみが自然環境に流出した場合に長期滞留を防いで、生態系への影響を軽減できると考えられます、FSC®認証は森林資源の持続可能な管理を支える国際的な制度として機能します。さらに、PEFC森林認証プログラムは地域性を重視した森林保全の枠組みを提供し、グローバルな連携を促進しているのです。ここでは、これらの認証マークを紹介します。

生分解性プラマーク

生分解性プラマークは、微生物の働きによって自然界に存在する微生物の働きで、最終的に水と二酸化炭素に分解されるプラスチック製品に付与される認証です。従来の生分解性を持たないプラスチックとは異なり、土壌や水中で分解される性質を持つになりますが、自然には様々な環境があり、分解されるためには素材それぞれに適した条件が必要となることに注意が必要です。原則的には、たい肥化設備での処理などが想定される素材です。このマークが付いた製品は、使用後の処理方法として他のプラスチック同様の回収、廃棄に加え、たい肥化して分解処理することが可能です。あくまでも人の管理下での生分解処理が基本的な考え方であり、決して自然環境に投棄してよいというものではありません。それでも近年問題となっている海洋プラスチックごみ問題の軽減やマイクロプラスチックの拡散防止にも貢献できる技術と考えられています。SDGsとの関連では、つくる責任、つかう責任「ゴール12」、海の豊かさを守ろう「ゴール14」、陸の豊かさも守ろう「ゴール15」との接点があります。具体的な商品としては、生分解性素材を使用したレジ袋やゴミ袋、コンポスト対応の食品容器やカトラリー、生分解性フィルムを用いた包装資材、土壌分解型の農業用マルチフィルムなどが挙げられます。購入時には、製品パッケージや説明欄に「生分解性」「コンポスト対応」などの記載があるかを確認し、マークの有無だけでなく使用方法や分解条件、地域のごみ回収ルールに基づいた廃棄方法も併せて検討することが大切です。
参考:生分解性プラマーク(生分解性プラ識別表示制度)
森林認証制度(FSC/PEFC)とは?
“環境配慮してますか?”は常識に。包装資材に求められる新基準」

FSC®認証

FSC®認証は、森林の環境保全、社会的利益、経済的持続可能性の3つの観点から適切に管理された森林資源に対して付与される国際的な認証制度です。違法伐採や過剰伐採を防ぎながら、地域社会や労働者の権利にも配慮した森林管理を促進する仕組みとして機能しています。この認証が付いた製品を選ぶことで、森林破壊の抑制や生態系の保全に貢献できるだけでなく、持続可能な資源利用を支える消費行動につながるでしょう。SDGsとの関連では、森林資源の持続可能な利用を促す「ゴール12」、陸上の生態系保全を目指す「ゴール15」、労働環境や地域社会への配慮を含む「ゴール8」等との接点があります。具体的な商品としては、FSC®認証紙を使用したコピー用紙やノート、認証木材を使った家具や建材、FSC®マーク付きの紙パッケージや印刷物などが挙げられます。購入時には、製品パッケージやラベルにFSC®ロゴが表示されているかを確認し、認証の種類(FSCミックス、FSCリサイクル、FSC100%)にも注目することが大切です。
参考:環境省「FSC森林認証制度」紹介ページ
SGEC/PEFCジャパン「SDGsページ」
ELEMINIST「PEFC森林認証とは FSCとの違い・特徴・基準をわかりやすく解説」

PEFC森林認証プログラム

PEFC森林認証プログラムは、持続可能な森林管理を推進する国際的な認証制度であり、地域性を重視した仕組みが特徴です。各国の森林認証制度を相互承認することで、地域の文化や環境条件に配慮した森林保全を実現しています。この認証が付いた製品を選ぶことで、違法伐採の防止や森林資源の持続可能な利用に貢献できるだけでなく、地域社会の経済活動や雇用の安定にもつながるでしょう。SDGsとの関連では、特に陸上の生態系保全を目指す「ゴール15」と深く関係しており、持続可能な生産と消費を促す「ゴール12」、温暖化の緩和「ゴール13」とも接点があります。具体的な商品としては、PEFC認証紙を使用した印刷物やパッケージ、認証木材を使った家具や建築物、文具や日用品などが挙げられます。購入時には、製品ラベルや説明欄にPEFCロゴが表示されているかを確認し、認証の種類や原材料の由来にも注意を払うことが大切です。
参考:SGEC/PEFCジャパン「SDGsページ」
ELEMINIST「PEFC森林認証とは FSCとの違い・特徴・基準をわかりやすく解説」
環境省「PEFC森林認証プログラム」紹介ページ

普及のためにできることとは?

環境認証マークの普及には、購入者と製造・販売者の双方が役割を担わなければなりません。購入者は日常の選択を通じて持続可能な製品を支持することができ、製造・販売者は認証取得や情報開示を通じて信頼性のある商品づくりを推進できます。本章では、それぞれの立場から実践可能な取り組みを整理し、認証マークの浸透に向けた具体的な行動を紹介します。

購入者の場合

購入者が環境認証マークの普及に貢献するためには、日常の消費行動を見直すことが重要です。製品を選ぶ際に、生分解性プラマークやFSC®認証、PEFC認証などの表示があるかを確認することで、持続可能な資源利用を支援できます。パッケージや商品説明欄に記載された認証情報に目を向ける習慣を持つことで、環境配慮型の商品が市場で選ばれやすくなります。また、認証マークの意味や背景を理解し、家族や知人に共有することで、認知の拡大にもつながるでしょう。SNSやレビュー投稿を通じて、認証付き製品の価値を発信することも有効です。こうした積み重ねが、企業側の取り組みを後押しし、持続可能な社会の形成に寄与することが期待されます。

製造・販売者の場合

製造・販売者が環境認証マークの普及に貢献するためには、製品設計や情報発信の段階から持続可能性を意識しなければなりません。認証制度の取得に取り組むことで、環境配慮への姿勢を明確に示すことができ、消費者の信頼を得るきっかけになります。製品パッケージやウェブサイトに認証マークの表示とともに、その意味や取得背景をわかりやすく説明することで、購入者の理解を促進できます。また、認証付き素材の調達やサプライチェーン全体での環境配慮を進めることで、企業活動全体の持続可能性を高めることが可能です。社内研修や取引先との連携を通じて、認証制度の意義を共有することも効果的です。こうした取り組みが、社会全体での認証マークの定着につながるでしょう。