大リード転造ボールねじは、ねじ軸およびボールねじナットに設けられたボール転動面を負荷ボールが軸方向荷重を受けながらねじ軸の周囲を転がり運動したあと、ボールねじナット端面に設けられたエンドキャップで溝からすくい上げられ、ボールねじナットの中を通り反対側のエンドキャップから再び負荷域へ循環し無限転がり運動をします。
ねじ軸のボール転動面は、右ねじに転造成形されており、ボールは溝を転動していきます。
高速回転でも安定した動作が得られ、ボールがボールねじナットの中を回転するので静音です。
標準ボールねじを高速回転させて使用している箇所に置き換えると、ねじ軸の回転数が低くできるのでねじ軸の危険速度を考慮してねじ軸径を太くしたり、難しいねじ軸の固定方法を採用する必要がなくコストダウンにつながります。
ボールねじナットは長さが短く、外径も最小にし、さらにフランジを2箇所平取して芯高さを低くしたコンパクトな構造です。
小さな推力で大きな回転力が得られ、アクチュエータなどにも最適です。
ボールねじナットには防じん効果の高いブラシシールが内蔵されています。