この工具、本来は古いドイツ車に多い強制空冷エンジンの空冷ファンを取り外す為の工具なので、爪の先端が薄いだけでなく、横幅自体も細く作られており、2爪プーラーと薄爪プーラーの中間のような性質を持たされています。
汎用エンジンのマグネトーローターを外す時、マグネトーロータープーラーが使えない場合は薄爪プーラーが必要になるのですが、カワサキの汎用エンジンのようにローターの空冷ファンの羽根のピッチが狭い機種だと、薄爪プーラーでも爪の横幅が広めなため、作業が大変なケースがあります。
この場合、通常は安い2爪プーラーの先端をグラインダーで削って、そのエンジン専用のロータープーラーを作る場合が多いのですが、たまたまこのプーラーを持っていたためローターの脱着が無事出来ました。