本書は、世界で初めて「鮮明な力触覚の伝送技術」の開発に成功した慶應義塾大学の大西公平教授が、その理論的背景とあらゆる分野に拡がる応用について、インタビューの形式を採りながら、平易に解説したものである。究極の多目的機械である人間の行為を代行するには、力を感じ感触を伝え、環境に順応する能力が必須であり、それが介護や福祉など広範囲に使えるロボットが求められている分野において最重要の技術となることを説く。