オーステナイト組織に適量のフェライトを含みますので割れ感受性が低く、作業性も良く安定した溶接が行えます。特に希硫酸中での耐食性に優れています。低炭素の溶着金属が得られますので、耐粒界腐食性が良好です。
用途低炭素18%Cr-12%Ni-2%Moステンレス鋼(SUS316Lなど)の溶接。
JIS規格Z3221 D316L-16
AWS規格A5.4 E316L-16
316Lタイプは低炭素19Cr-12Ni-2Moオーステナイト溶着金属を得る溶接棒で、316タイプに比べ低炭素なので耐粒界腐食性がすぐれています。したがって、316タイプよりも強い腐食環境に用いられます。被覆はライムチタニヤ系で作業性は良好です。
なお、NSN-316Lは、スパッタを追放したノンスパッタタイプの溶接棒です。
用途SUS316Lの溶接。
色棒端/緑
JIS規格Z3221 ES316L-16
AWS規格A5.4 E316L-16 該当
被覆ライムチタニヤ系
316Lタイプは低炭素19Cr-12Ni-2Moオーステナイト溶着金属を得る溶接棒で、316タイプに比べ低炭素なので耐粒界腐食性がすぐれています。したがって、316タイプよりも強い腐食環境に用いられます。被覆はライムチタニヤ系で作業性は良好です。
用途SUS316Lの溶接。
色棒端/緑
JIS規格Z3221 ES316L-16
AWS規格A5.4 E316L-16 該当
被覆ライムチタニヤ系
RoHS指令(10物質対応)対応
NSE(エクセレントシリーズ)は従来のステンレス棒に比べ耐棒焼けに優れ、高電流での使用が可能で、アークの吹き付けが最後まで保ちます。
スパッタの飛散も少なくスラグの剥離性にも優れています。
スラグは適度な粘度がありクレータが見やすく又、立向き上進が容易になりました。
なお被覆タイプはライムチタニヤ系です。
用途SUS316Lの溶接。
棒長(mm)350
色棒端/緑
JIS規格Z3221 ES316L-16
AWS規格A5.4 E316L-16 該当
被覆ライムチタニヤ系
19Cr-12Ni-2Mo のオーステナイト系ステンレス鋼溶接棒で、溶着金属の炭素量を0.04%以下、0.03%以下としたものです。
通常のES316 と同様に耐食性・耐熱性・機械的性質に優れ、更に極低炭素であるため、クロム炭化物の析出による粒界腐食が防止され、溶体化処理が困難な場合や溶接のままで使用される箇所に適しています。
溶着金属はいずれも適量のフェライトを含むオーステナイト組織で、割れ感受性が低く溶接性に優れ、作業性も良好です。
用途主としてSUS316L・SUS316 の溶接、特に石油化学や化学工業装置などで炭素量を低下させる必要がある場合、あるいは溶体化処理が困難で溶接のまま
使用される箇所の溶接
JIS規格Z3221 ES316L-16
被覆系ライムチタニア
AWS規格A5.4 E316L-16
RoHS指令(10物質対応)対応
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