歪みはよく補正されている方だと思うが色の収差は良くない。中心部以外の色ズレが強く精密なチェックには向かないと感じる。
利点としては接地面がプラスチックな事とガラス面までのクリアランスに比較的余裕があるので
対象物にもスケール面にも傷をつける心配が少ないのは気軽に使いやすい。
接眼距離にもゆとりがあり広めの視野で全体像を観察するのにはよいと思う。
しかしレンズとレンズの間も透明なので側面から入る光が内部で反射を起こしており、明るいが混乱のあるもやっとした見え味で第一印象が悪かった。
光の向きと眼の位置によっては側面の10xの文字がくっきりと映り込んで見えるのには疑問を感じざるを得ない。
黒い紙を丸めて胴の中に入れた所大部落ち着いた見え方になると確認したので、このあと内筒とレンズ側面を艶消し黒塗装する。
素人の私には理解できない利点があるのかも知れないが無用な映り込みの量で判断する限りレンズ間は黒であるのが自然と思う。
取扱説明書には、
【ルーペの底の部分のネジをまわしてピント調節をしてください。】
と書かれていますが、
ネジを完全に外さないとピントが合いません。