気に入っている腕時計のガラスの傷をどうにかしたくてダメ元で試してみました。完璧ではないけど全く気にならなくなりました。見るたびに嬉しくなります。オススメです。
大仰な小道具の詰まったセットであるが、要はコンパウンドと磨き道具である。
磨きと仕上げの2種類の液が注射器状の容器に入っているが、両方とも焦げ茶色の泥状の柔らかいもので、違いは分かりにくい(仕上げ液の方が細かいのかな?)。その他の梱包品は磨きヘラ(木製)と不織布、オマケのつや出しクロスである。
説明書に日本語がなく、英語と添付写真を頼りに作業を進めるが、まず傷の部分以外をマスキングし、次に不織布を巻いたヘラに磨き液をつけ、キズに直角に3分強くこするとのこと。
傷の程度によって同じ作業を3セット行うとある。
その後、不織布と液を共に仕上げ用のものに交換して、更に3分磨きあげて終了。
感想は、画期的に傷がなくなっているわけではなく、相当強くこすり続けて元の傷が少しボヤけたかな?という感じ。まあ、効果はあるし、傷が取れたって言われれば取れている気はする。
説明書にはガラス面にマスキングしろとか、他の部位に液がつかないようになどと書かれているが、そんなに神経質になることはない。ただ、ガラス表面に反射防止コーティングなどがなされている場合、それは取れてしまう覚悟が必要だろう。
注射器状容器から液を出す作業は少し高揚感があるが、本当の注射器のような持ち方で抽出すると液が柔らかいので大量に出てしまうので注意が必要。
これだけ磨いても、まあこれくらいの修復度合いなんだなという、達成感というか自分の中でのあきらめ感が得られると思う。妥協しないで延々と磨き続ければ完全に傷が取れるかもしれない。
追記:ドーム型ガラスでも問題ありませんでした。同様の効果が得られました。そもそもそんなにメキメキ削れるものではないので。
付属していたアジャスター(割り箸みたいな代物)ですが、大変使い易く、「1.修理」と「2.仕上げ」を2回繰り返したら小傷が綺麗に無くなりました。今回は平面の風防でしたが、ドーム型のときはどうしたものか思案中です。