なぜ動植物・鉱物が薬となりうるのか、薬とは何かの思想史を辿ります。 かつてのマルセイユのペストの成り立ち、中世の病院オテルディユやホメオパシー療法、さまざまな試みを訪ね、現代の医薬が抱える多様な問題に異なる角度から迫ります。 デカルト、スピノザ、ゲーテ、ブールハーヴェ、ベルナール、パスツールなど、科学精神を育み、科学的医薬を生んだ人々のそれぞれの思いを知ることは、医薬のあり方を考えるセミナー教材などに有効です。