オーステナイト組織に比較的多くのフェライトを含みますので割れ感受性が低く、溶接のままで耐熱、耐食性に優れた溶着金属が得られます。また、合金量が多く、オーステナイトを主体とする安定した組織を示しますので、炭素鋼などの母材の希釈を受ける部分の溶接に適しています。
用途22%Cr-12%Niステンレス鋼(SUS309Sなど)の溶接。ステンレス鋼と炭素鋼または低合金鋼との異材溶接。SUS304クラッド鋼の合せ材側の下盛溶接。炭素鋼、低合金鋼に308系ステンレス鋼溶接金属などを肉盛する場合の下盛溶接。
適合SUS309・異母材用
色棒端色:黒色、二次着色:白色
備考船級認定:NK、ABS、LR、DNV、GL、BV、CCS
JIS規格Z3221 ES309-16
吸収量62J/エネルギー(一例)
伸び(%)39(一例)
AWS規格A5.4 E309-16
引張強力(N/mm2)590(一例)
降伏点(N/mm2)410(一例)
耐力(N/mm2)410(0.2%、一例)
309タイプは25Cr-12Niオーステナイト溶着金属を得る溶接棒で、Cr、Niの含有量が多く、耐熱性、耐食性にすぐれています。また数パーセントのフェライトを含むため耐割れ性も良好です。したがって、共金溶接、軟鋼とステンレス鋼の異種金属の接合、クラッド鋼の溶接に適しています。被覆タイプはライムチタニヤ系で作業性は良好です。
用途SUS309Sおよび耐熱鋳鋼の溶接。その他18Cr-8Niステンレス鋼と軟鋼の接合、ステンレスクラッド鋼の1層目の溶接または軟鋼上の耐食肉盛。
色棒端/黒
JIS規格Z3221 ES309-16
AWS規格A5.4 E309-16 該当
被覆ライムチタニヤ系
309タイプは25Cr-12Niオーステナイト溶着金属を得る溶接棒で、Cr、Niの含有量が多く、耐熱性、耐食性にすぐれています。また数パーセントのフェライトを含むため耐割れ性も良好です。したがって、共金溶接、軟鋼とステンレス鋼の異種金属の接合、クラッド鋼の溶接に適しています。被覆タイプはライムチタニヤ系で作業性は良好です。
なお、NSN-309は、スパッタを追放したノンスパッタタイプです。
用途SUS309Sおよび耐熱鋳鋼の溶接。その他18Cr-8Niステンレス鋼と軟鋼の接合、ステンレスクラッド鋼の1層目の溶接または軟鋼上の耐食肉盛。
色棒端/黒
JIS規格Z3221 ES309-16
AWS規格A5.4 E309-16 該当
被覆ライムチタニヤ系
NSE(エクセレントシリーズ)は従来のステンレス棒に比べ耐棒焼けに優れ、高電流での使用が可能で、アークの吹き付けが最後まで保ちます。
スパッタの飛散も少なくスラグの剥離性にも優れています。
スラグは適度な粘度がありクレータが見やすく又、立向き上進が容易になりました。
なお被覆タイプはライムチタニヤ系です。
用途SUS309S及び耐熱鋳鋼の溶接。その他18Cr-8Niステンレス鋼と軟鋼の接合。ステンレスクラッド鋼の1層目の溶接または軟鋼上の耐食肉盛溶接。
色棒端/黒
JIS規格Z3221 ES309-16
AWS規格A5.4 E309-16 該当
被覆ライムチタニヤ系
RoHS指令(10物質対応)対応
24Cr-13Niの組成を有するオーステナイト系ステンレス鋼溶接用棒です。
クロム、ニッケルの合金度が高いので、炭素鋼又は低合金鋼とステンレス鋼の異種金属の溶接に適し、耐割れ性も優れています。
用途SUS309S、異材継手用
適合SUS309・異母材用
識別色端面/黒
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