電気・電子機器の半導体デバイス間通信で主に使用されている SPI/I2CバスをUSBに変換し、パソコンに直接接続するアダプタです。ファームウェア書き込み作業や細かなパラメーター設定などがパソコン上から簡単に制御できるようになり、開発およびデバッグ作業の効率を上げることができます。
SPIとI2Cの動作モード切り替えや制御は、添付のユーティリティまたはライブラリを利用したアプリケーションでおこないます。
SPIモードでは、マスターモードに対応。スレーブの選択や任意データの送信、スレーブから受信したデータの表示が可能です。 最大周波数は12MHz、スレーブ選択用I/Oポート(出力のみ)を4ポート搭載しています。
I2Cモードでは、マスターモードとスレーブモードの両方に対応。マスターモードでは、特定のアドレスに対して任意のデータを送信したり、スレーブから受信したデータを表示することが可能です。スレーブモードでは、自己アドレスに受信したデータの表示、受信したデータをマスターに送信することができます。 100KHz、400KHz、1MHz(5Vのみ)の周波数(SCL)に対応しています。
SPI用とI2C用の配線を装備したばら線ケーブルを標準添付。 色分けされたケーブルとハウジングの組み合わせで、ピン番号を把握できます。試作基板や各種エバレーション基板に実装される2.54mmピッチのピンヘッダに、直接装着することが可能です。
添付のSPI/I2C制御ユーティリティでは、SPI/I2CおよびGPO(ポート出力)の制御をおこないます。SPI/I2Cのモード切替ほか、データの送受信やモニタリング、設定ファイル(BINファイル)の保存、ログファイル(CSVファイル)の保存が可能です。
スクリプトを記述することで、接続機器への自動制御が可能です。
Visual C++/Visual C#/VB用APIライブラリとサンプルプログラムを添付。アプリケーション作成により、独自の仕様で電源供給やモードの切り替え、バスの周波数などを制御することができます。