【タネ】ドン・K
【育成経過】
南瓜産地ではユウガオ台木による接木栽培が普及し生産が安定したかに見えたが、最近「ユウガオ」フザリウム菌による青枯萎凋症が急増し、生産が不安定になりつつあることから、耐病性台木の育成に着手した。インドより導入したカンピョウの系統選抜を繰り返し、深根性で耐乾性の強い系統と胚軸が太く耐湿性の強い系統を選抜し、これの一代雑種が従来の「ユウガオ」台木により青枯萎凋症に強いと確認したので昭和57年に命名発表した。
「ユウガオ」のつるわれ病に強く抵抗性を有し、生育期の湿害や耐乾性が強く草勢維持は抜群にすぐれる。
接木時の胚軸は太く空洞も小さく、接木が容易で親和性が良いので活着率も高い。
生育は中生種で従来の台木よりもいくぶん早目に、播種すると良い。徒長することがないので管理が容易で揃った健苗ができる。本畑において吸肥・吸水性が安定し、つるぼけ状にならず着果が揃い、その後の肥大期や後期も草勢がおちつき胴張りの良いすぐれた果実に仕上がり。増収する。
種別夕顔(スイカ用台木)