タングステンランプやハロゲンランプは可視光と一緒に熱線(赤外線)が放射され、照射体の温度を上げることがあります。コールドフィルターは、可視光域を透過させ、赤外光を減衰させることで、照射体の温度が上がることを防ぎます。誘電体多層膜ミラーの特徴である可視から近赤外にかけての透過率の急激な減衰と、熱線吸収フィルターの特徴である赤外長波長側(1000~2000nm)の高い吸収率を合わせることで、可視光域全体を透過させ、赤外光を効率良く遮断することができます。CCDカメラの強力な赤外線カットフィルターとしても使用できます。このフィルターを装着するとで赤外光が画像に映り込むことを避けられます。生体観察用の顕微鏡などで、照明によって検体の温度を変化させたくない場合にも使用できます。※フィルターに対し斜めから入射角度する光がある場合、可視域の長波長側で透過率が下がります。※ランプなどの光源の近くにフィルターを置くと、赤外線の吸収によって急激な温度変化が生じ、フィルターが破損する可能性があります。※コールドフィルターの裏面には可視域の反射防止コートは付いていません。※このため、熱線吸収フィルターによる吸収と裏面反射(4%)で20%以下の損失があります。