各種ディスプレイ、コピー機、デジタルカメラなど電機製品の分野においては、いかに良い色を表現するか、という技術開発に力が注がれている。印刷・インク分野においても同様。本書では、そんな「色彩」というもの全体を俯瞰しつつ、「リンゴはなぜ赤いのか」といった色に関する素朴な疑問や、色についての基本的なこと、色の表現法、色の心理作用、最新の色に関するトピックスなどをやさしく噛み砕いて解説。学生や技術者が、専門的な色彩工学の勉強に取りかかる前の入門的な本として、印刷・インク業界の営業マンが簡単に色についての基礎知識を得る本として最適。