入ってきた光を全て反射させて、元来た方向に帰すことができるプリズムです。レーザを使った測長機のリフレクター(反射鏡)として使用されています。
コーナキューブは月と地球の距離を測定するために開発され、アポロ宇宙船が月に着陸した時に、月面に設置されました。コーナーキューブは精密に加工されているので、高い精度で光を戻すことができます。計測中にコーナーキュブの傾きが少し変わっても戻り光の傾きは変わらず、計測器の検出器に光が戻ります。入・出射面の反射ロスを抑えるために反射防止膜を施したCCB-Mタイプもご用意しています。20度以上の入射角度でも反射光量が変わらない中空リトロリフレクター(RCCB)もご用意しています。※コーナーキューブにビームを入射させると、ビームは正確に入射角度と同じ角度で戻されますが、ビームの入射位置がコーナーキューブの中心から離れると、中心から反対側に同距離離れた位置からビームが出射されます。※コーナキューブの3つの反射面が交差する稜線は面取りされていて、入・出射面から覗くと光が反射しない線が放射状に6本観察されます。※細いレーザビームを使用する場合は、この6本の線にビームがかからないようにご使用ください。※ノーコート面に指紋や汚れが付くと、臨界角度以上でも全反射が起きなくなることがあります。※ノーコート面は、何物にも接触させないでご使用ください。※コーナーキューブは全反射面で反射するときに位相差が生じ、戻ってきた光の偏光特性は大きく変化します。※偏光特性の変化が小さい、中空リトロリフレクター(RCCB)もご用意しています。