偏光板の偏光方位や波長板の結晶軸を調整するために使われるホルダーです。光軸中心に360度滑らかに回転できる機構により、精密な偏光実験に使用することができます。
SPHは回転機構に微調整機構が備わっていて、偏光板などの調整で高い消光状態を作り出すときに使用されます。PHとSPHタイプには、自由に動かせる目盛り板が備わっており、偏光軸や結晶軸の調整が簡単にできます。SPHはロッドの取り付け方向を90度回転させることができ、側面側から微調整の操作や目盛の読み取りが行えます。SPHには微調整機構のクランプが備わっており、調整後の誤操作を避けることができます。素子はネジリングと樹脂リング(デルリン製)でホルダーに固定されます。MPHタイプは小型化した光学系や狭いスペースで、偏光板などを使用するのに利用できます。PHとSPHタイプは素子ケースを取外し、偏光プリズムアダプタと交換できます。※PH、SPHタイプで付属のロッドを取外し、ホルダーを固定するためにM6ネジを使用する場合は、ネジの先端がホルダー底面より5mm以上奥に入り込まないようにしてください。※長いネジを使用するとネジの先端が回転機構と干渉し、ホルダーが滑らかに回転しなくなる場合があります。